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観光客であふれるスプリット旧市街・ディオクレティアヌスの宮殿の中心地

クロアチア・スプリットの必見観光スポット11選:3時間で充実の観光!

この記事/ページの目次

観光スポット9:スプリットのパワー・スポット「グルグール・ニンスキの像」

グルグール・ニンスキの像

その高さ、8メートル!

スプリット旧市街の観光で絶対に立ち寄っておきたいスポットの1つが、この「グルグール・ニンスキの像」です。

グルグールという、目が回りそうな何ともチャーミングな名前をしたこのお方、10世紀初頭にクロアチアでキリスト教の指導にあたっていた司教で、「スラブ語(クロアチア語)」でのキリスト教指導に尽力したことで歴史に名を刻んでいます。

ローマ支配下の影響が残る10世紀、スプリットの教会で使用されていた言語はすべてラテン語でした。ですが当時のスプリット市民が話していた言葉はスラブ語で、ラテン語への理解力はほぼ皆無。当然、ラテン語で書かれた聖書を読むこともできません。

グルグール・ニンスキ像

グルグール・ニンスキ像アップ

そんな事態を重く受けたグルグール司教が、「これじゃ意味ないじゃない!」と一念発起し、スラブ語(クロアチア語)でのキリスト教指導を開始したそうです。そう、いわゆる母国を愛する「民族主義」な方、かつキリスト教を広く普及させたいという強い志を持っていたのが、このグルグール司教です。

そんなグルグール司教を敬愛していたクロアチアの彫刻家イヴァン・メシュトロビッチ(先に紹介した「ジュピター神殿(洗礼室)」の聖ヨハネ像を手がけたのと同じ人)が、1929年にこの巨大な像を創り上げました。

当初この像は先に紹介した旧市街の中心地、ペリスティル広場に置かれていたのですが、第一次世界大戦後の1941年、イタリア占領軍によって一度旧市街の外へと移されます。現在の場所に至ったのはその約13年後の1954年で、以来60年以上、この場所に立ち続けています。

願いを叶えてくれる ?グルグール司教の左足の親指

グルグールニンスキ像の左足の親指

色んな人にタッチされにされた結果、親指だけピッカピカ。さらにご利益がありそう。

そしてグルグール司教その人以上に有名なものといえば、その左足の親指。そう、このグルグール司教の像は、スプリットの有名なパワー・スポットとしても知られています。

願い事を唱えながら左足の親指に触れると、その願いが叶う(かもしれない)とのことなので、像の前まで来たら忘れずにタッチしてくださいね。

観光スポット10:銀の門(西門)

スプリットのディオクレティアヌス宮殿・銀の門

周辺はマーケットで大賑わい

宮殿のメインゲート「金の門」と、スプリットのパワースポット「グルグール・ニンスキの像」を拝んだ後は、金の門を正面に見て左側に進み、城壁に沿って足を進めていきましょう。すると約3分ほどで、宮殿西側に位置する「銀の門」に到着します。

この銀の門は19世紀に再建された門ですが、遺跡感は十分に感じることができます。現在ではほとんどその姿を確認することはできませんが、この銀の門も、先の金の門同様、かつては敵の侵略に備えた二重門の構造になっていたそうです。

またここでも、かつて門の両サイドに八角塔が取り付けられていた名残を確認することができるので、訪れた際には壁に使われている石の違いを注意深く観察してみてください。

銀の門をくぐった先にある道は宮殿の東西をつなぐ道となっており、真っ直ぐ進むとほどなくして左手にペリスティル広場が見えてきます。今回はそのまま通り過ぎて、宮殿の端まで足を進めましょう。

観光スポット11:鉄の門(西門)

スプリットのディオクレティアヌス宮殿・鉄の門

時計の右側にあるのが鉄の門で、手前の広場がナロドニ広場

さぁいよいよ、宮殿にある4つ目の門かつ今回のスプリット観光巡りの最後のスポットとなる、鉄の門に到着です。この鉄の門は少し分かりにく場所にあって、人で混んでいたらうっかり見落としてしまうほど、他の門に比べると比較的あっさりしています。

4つの門の中で唯一、誰もが自由に出入りできた門

鉄の門の外門と内門にある四角い広場

鉄の門の外門と内門にある四角い広場

この「鉄の門」も、足を運んでみると二重門の構造になっていることがわかります。そして外門と内門の間にある小さな囲いのスペースは、中世時代には裁判所のような場所として利用されていました。というのもこの鉄の門、当時は4つの門の中で唯一「誰もが自由に出入りできる門」と定められていたため、ここで入場者をチェックする必要があったということです。

誰もが通ることができた門というだけあって、鉄の門から外に出ると、14世紀以降に政治や商業など多くの人々の生活の中心となっていた場所「ナロドニ広場」が広がっています。ここは別名「人々の広場(People’s Square)」として親しまれており、今でも多くの人で賑わっています。

ナロドニ広場の先には、旧市街のショッピングストリート「マルモントヴァ通り(Marmontova)」

スプリット旧市街のショッピングストリート「マルモントヴァ(Marmontova)通り」

さて、鉄の門を出て、ナロドニ広場を後にしてさらに西に足を進めると、スプリット旧市街のショッピングストリート「マルモントヴァ(Marmontova)通り」に突き当たります。

ここは様々なブランドショップが軒を連ね、クロアチアの中でも充実したショッピングができると言われているストリートです。宮殿内とはまた違った現代的なスプリットの雰囲気を楽しめるので、ぜひチェックしてみてください。

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