Italy

アルベロベッロ観光で抑えておくべきスポット10選(約4時間コース)

アルベロベッロのトゥルッリ

前回の記事「アルベロベッロ・観光に行く前に知っておきたい5つのTips」にて、イタリアにある世界遺産の街「アルベロベッロ」が何でアルベロベッロと呼ばれているのかという名前の由来や、アルベロベッロにあるトゥルッリ(トゥルッロ)がすごい理由などを紹介しましたが、今回の記事では、いよいよ本題。アルベロベッロ観光で立ち寄り必須の10スポットを紹介します。

アルベロベッロ観光時間の目安は約4〜6時間

上の地図の1〜10までがアルベロベッロの必見観光スポットです(地図をクリックすると大きな画面で開くことができます)。

線で囲っているエリアが世界遺産登録地区となっており、右側が今でも地元住民が生活を続けている「アイア・ピッコラ地区」、左側がレストランやショップがずらりと軒を連ねる観光地化された「モンティ地区」となっています(これら2つの詳細は後ほど紹介します)。

アルベロベッロを観光する際の所要時間ですが、1〜10までの各スポットに迷わずたどり着くことができれば、約4時間程度で巡ることができます。

ただし、これには買い物や食事の時間は含まれていないので、アルベロベッロでゆっくりランチをしたりお土産探しを楽しみたいという場合には、約6時間見積もっておくと安心です。それでは早速、各スポットの見どころを見ていきましょう。

観光スポット1.ポポロ広場(Piazza del Popolo)

アルベロベッロのポポロ広場

ポポロ広場にあるオベリスク

アルベロベッロを自力で観光する際、電車を利用してアルベロベッロに行くという方がほとんどかと思いますが、 アルベロベッロ駅から最初の目的地として目指すといいのがこの「ポポロ広場」。駅から歩いて約10分ほどで到着します。

ポポロ広場はアルベロベッロの中心に位置する広場で、広場の周辺には市役所、交番、教会や薬局など様々な建物が集まっています。

またポポロ広場は地元の人たちの憩いの場でもあるので、日向ぼっこをしたり、イタリア人お得意の(!)おしゃべりに花を咲かせる人たちなど、アルベロベッロの日常を垣間見ることができるのもこのポポロ広場での楽しみの一つ。

ポポロ広場のオベリスクは戦没者に捧げられた記念碑

ポポロ広場に建てられているオベリスク(記念碑)は、第二次世界大戦で戦士した人たちの慰霊碑です。台座には、戦争で亡くなったアルベロベッロの英雄たちの名前が刻まれています。またオベリスクの側には大砲のモニュメントも据えられています。

そして現在では、このオベリスクはすべての戦争で亡くなった人のためのモニュメントとして見なされています。

観光スポット2.カーサ・ダモーレ(Casa D’Amore)

カーサ・ダモーレの外観

カーサ・ダモーレの外観

ポポロ広場から少し歩いたところに、アルベロベッロのツーリスト・インフォメーションオフィス「カーサ・ダモーレ」があります。

現在は観光案内所となっているカーサ・ダモーレですが、実はアルベロベッロの歴史を語る上でとっても重要な建物の一つです。

封建制度の終わりを証明した最初の家

先の記事「アルベロベッロ・観光に行く前に知っておきたい5つのTips」で紹介した通り、17世紀以降のアルベロベッロでは、すぐに解体することができる「トゥルッロ」以外の家の建築が禁止されていました。

ですが18世紀(1797年)、いよいよ我慢の限界を迎えた住民たちが、当時アルベロベッロを支配していたアックアヴィーヴァ家の封建統治に対して暴動を起こします。

この暴動で見事勝利を収めた住民たち。その勝利を記念して、1797年8月、それまで禁止されていた石灰とモルタル(接着剤)を使用して造った最初の家を、見せしめのように伯爵宮殿(アックアヴィーヴァ家の宮殿)の前に建てました。

その家が、このカーサ・ダモーレです。「カーサ(casa)」はイタリア語で家を意味し、「ダモーレ(D’Amore)」は、暴動に参加し、この家の最初の所有者であったフランシスコ・ダモーレ(Francesco d’Amore)という人物に由来しています。日本語で直訳すると「ダモーレの家」という意味ですね。

以降、住民たちはより丈夫で、より大きな家を建てることができるようになり、アルベロベッロの街の発展も加速したと言われています。このように、カーサ・ダモーレは歴史的に重要な意味を持つ建物となっているため、1930年に国の重要文化財として指定されています。

ちなみにこのカーサ・ダモーレを最初の方で訪れておきたい理由は、ここが観光案内所だから。アルベロベッロの観光マップは、カーサ・ダモーレでゲットしておきましょう!

観光スポット3.サンタ・ルチア教会(Parrocchia di Santa Lucia)

アルベロベッロのサンタ・ルチア教会

サンタ・ルチア教会の外観

「サンタ・ルチア教会(聖ルチア教会)」は、ポポロ広場に着いたらすぐに見つけることができます。これは、イタリアのシチリア島・シラクーザの守護聖人である「聖ルチア」という女性の聖人に捧げられた教会です(ちなみに聖ルチアはアルベロベッロの守護聖人の1人としても見なされています)。

この教会が建てられたのは1823年ですが、当初はキリスト教徒たちの会合を行ったり、キリストの聖体を収める場所として使用されていました。聖ルチアに捧げる教会と改修されたのは19世紀中盤のことで、1904年には正式に聖ルチアの遺物が分け与えらており、その遺物は現在もこの教会で大事に保管されています。

そもそも「聖ルチア」って誰?

「聖ルチア」と言われても、誰のことかさっぱり…という方も多いかと思います(むしろ知っている方がすごい!)。なので、少しだけ補足。「聖ルチア」は、イタリのシチリア島・シラクーザ出身のキリスト教徒で、ローマ帝国ディオクレティアヌス帝が行った歴史に残るキリスト教大迫害で殉教した内の一人です。

彼女は異教徒との婚約を破棄して自身の生涯をキリスト教に捧げると決めたのですが、これに憤慨した元婚約者が彼女がキリスト教徒であることを政府に密告。その後キリスト信仰をやめるようにと拷問にあったルチアですが、拷問に屈することなく、キリスト教徒として殉教し、出身地であるシラクーザの守護聖人となりました。

ルチアは拷問を受けた際に両目をえぐり取られたと言われており、彼女の肖像画ではしばしば「目」が特徴的に描かれています。

※ちなみにキリスト教徒の大迫害を行った張本人「ローマ帝国ディオクレティアヌス帝」に関する記事もあるので良かったらどうぞ:)
>>歴史に残るキリスト教徒の大迫害を行った「ディオクレティアヌス帝」が隠居生活を行った「クロアチア・スプリット」ってどんな所?

サンタ・ルチア教会の見どころ

アルベロベッロのサンタ・ルチア教会の内部

サンタ・ルチア教会の内部

さて、話をサンタ・ルチア教会に戻しましょう。バロック式で建てられたこの小さなサンタ・ルチア教会の特徴は、ずばり「シンプル」さです。シンプルなことも評価されるとなると、この際なんでもありなようが気がしますが……装飾がほとんどされていないその正面の壁(ファサード)は、そのシンプルさが逆に雄大で素晴らしい、と評価されています。

内部もどこにでもある教会と何ら変わりのないシンプルな造りですが、正面に設けられた大きな窓だけは特別! 光がたっぷりと差し込むその窓は、教会全体を明るく照らすように設計されています。

またこの窓からは、アルベロベッロのトゥルッリを一望するすることもできます。サンタ・ルチア教会を訪れた際には、この大きな窓からの景色をぜひ覗いてみてください。

また聖人の話に興味のある方は、聖ルチアの像なども教会内部に飾られているので、じっくり見学を楽しんでくださいね。

観光スポット4.サンタ・ルチアの見晴らし台(Belvedere Santa Lucia)

ベルベデーレの見晴らし台

サンタ・ルチアの見晴台(左の建物はサンタ・ルチア教会)

サンタ・ルチア教会の見学を終えたら、アルベロベッロ観光のハイライトの一つとも言える、「サンタ・ルチアの見晴らし台(Belvedere Santa Lucia)」へと向かいましょう。ここはサンタ・ルチア教会のすぐ右側にあります。

「Belvedere」は、イタリア語で見晴らし台という意味。その名の通り、ここからはアルベロベッロの住居群・トゥルッリを、大迫力のパノラマビューで楽しむことができます!

サンタ・ルチアの見晴らし台から見たアルベロベッロのトゥルッリ

アルベロベッロの住居群(トゥルッリ)

アルベロベッロの住居群(トゥルッリ)

これが、サンタ・ルチアの見晴らし台から見える景色です。ちなみにこの景色は、アルベロベッロ最大の観光エリアである「モンティ地区」です。「今からあそこに行くんだな」と思いながら、このアルベロベッロいちとも言われるゴージャスなパノラマビューを目に焼き付けてくださいね。

サンタ・ルチアの見晴らし台には女性像も

サンタ・ルチア見晴らし台にいる女性像(Nonna Rosa)

サンタ・ルチア見晴らし台にいる女性像(Nonna Rosa)

サンタ・ルチアの見晴らし台には、Nonna Rosa(ローザおばあちゃん)という名の女性像もあります。これはきっとこの地方での生活を表している女性像なのですが、その詳細までは今回の訪問で調べられませんでした(無念!)。

ただとてもいい味を出しているので、「アルベロベッロのおばあちゃんってこんな感じかなぁ」と思いながら、じっくりその表情を観察してみてください。

観光スポット5.アイア・ピッコラ地区(Rione Aia Piccola)

観光地化されていない、今でも一般の人が暮らすアイア・ピッコラ地区

観光地化されていない、今でも一般の人が暮らすアイア・ピッコラ地区

さて、大迫力のアルベロベッロ・パノラマビューを堪能した後は、世界遺産に登録されている地区の一つ、「アイア・ピッコラ地区」へと向かいましょう。アイア・ピッコラ地区は、アルベロベッロの中で最も古い地区であり、かつ最も美しいエリアだとも言われています。

というのも、アイア・ピッコラ地区にひとたび足を踏み入れると、それまでの賑やかだった雰囲気が一転。そのあまりに静寂な雰囲気には、ちょっとドキっとするほど。でもその「静けさ」を体感することこそが、アイア・ピッコラ地区の最大の楽しみでもあります。

元々は農業地区だったアイア・ピッコラ

アイラ・ピッコラ地区では、昔ながらのトゥルッリも見ることができる

アイラ・ピッコラ地区では、昔ながらのトゥルッリも見ることができる

現在は住民の住居空間となっているアイア・ピッコラ地区ですが、元々は農業を行うための場所として発達した場所でした。名前にある「アイア(Aia)」は、イタリア語で脱穀場という意味。「ピッコラ(Piccola)」は小さいという意味で、この地区の名前を日本語にすると「小さな脱穀場」となります。

その名の通り、このアイア・ピッコラ地区にはかつて小麦の脱穀を行う農場が広がっていたそうです。そんなかつてのアイア・ピッコラ地区の姿を想像しながら、観光地化されていない本来のアルベロベッロの姿と雰囲気を、じっくり楽しんでください。

ちなみにアイア・ピッコラ地区には約400のトゥルッリがあると言われていますが、そのほとんどが一般住民が普通に暮らしている住居です。そこで暮らす人たちへの配慮はもちろん忘れずに、静かに散策してくださいね。

観光スポット6.トゥルッロ・シアメーゼ(Trullo Siamese)

トゥルッロ・シアメーゼの外観(The Trullo Siamese)

トゥルッロ・シアメーゼの外観

トゥルッロ・シアメーゼは、アルベロベッロにあるトゥルッリの中で最も古いトゥルッロの1つと言われており、アルベロベッロ観光において必見スポットの1つです。

1つの家に2つの屋根を持つというユニークな造りのトゥルッロ

アルベロベッロ・トゥルッリ

通常のトゥルッロは、1つの家に1つの屋根、1つの玄関

なぜこのトゥルッロ・シアメーゼが有名かというと、そのユニークな家の造りにあります。通常のトゥルッロは「1つの空間に1つの屋根」というのがお決まり。

でもこのトゥルッロ・シアメーゼは、1つの家にも関わらず2つの屋根が付けられています。そして玄関も2つ(最初の写真に写っていないもう1つの玄関は家の反対側にありますが、現在は見ることはできません)。つまり、元々は1つの家だったトゥルッロが、改築されて2つの家に分けられているのです。

三角関係のもつれから生まれた家

トゥルッロ・シアメーゼ

現在利用されているのはこの1つの入り口のみ

1つの家が2つに分けられた理由は、2人の男兄弟と1人の女性による恋愛のもつれ。15世紀に書かれた碑文書には、このトゥルッロ・シアメーゼが誕生した背景について、このように書かれています。


この家は、1人の同じ女性に恋をしてしまった2人の男兄弟が住んでいた家です。その女性は長男と結婚することが決められていたにも関わらず、弟の方を深く愛してしまいました。

そして女性は弟と結婚し、3人はしばらく同じ屋根の下で生活をしていたものの、想いを寄せる女性が近くで弟と仲良くしている姿に耐えきれなくなった兄が、弟夫婦に家から出て行くように要求。

ところが弟はその要求を拒否。代わりに部屋を隔てる壁を家の中に造り、顔を合わせることがないようにと、部屋への入り口として使う玄関も新しく付け足しました。こうして、このトゥルッロ・シアメーゼが誕生しました。


現在もそうですが、当時も家は家族の財産の1つ。財産は兄弟で平等にシェアすることができたため、兄は弟夫婦を何がなんでも追い出すということはできなかったとのことです。

トゥルッロ・シアメーゼの外観(The Trullo Siamese)

壁に座って記念撮影をする観光客も

恋する相手を弟に奪われ、家も半分奪われたお兄さんの気持ちを考えるとちょっといたたまれない気持ちにもなりますが、他人の不幸は蜜の味? そんな三角関係から生まれた家はどんな家なのかと、多くの観光客が立ち寄るスポットとなっています。

ちなみにこのトゥルッロ・シアメーゼ、1997年に全体改修が行われ、現在はお土産屋さんとなっています。

観光スポット7.リオーネ・モンティ地区(Rione Monti/Trullis Zone)

アルベロベッロのモンティ地区

多くの観光客で賑わうモンティ地区

さぁ、ユニークな造りのトゥルッロ・シアメーゼを堪能した後は、アルベロベッロ最大の観光エリア、モンティ地区の散策を楽しみましょう!(トゥルッロ・シアメーゼもモンティ地区の中にあります)。

モンティ地区は、アイア・ピッコラ地区とともに世界遺産に登録されているもう一つの地区。そしてまさにこの時、観光スポット4「サンタ・ルチアの見晴らし台」から見た景色の中にいます。

モンティ地区にあるトゥルッリは1,000以上

アルベロベッロ・モンティ地区

屋根にシンボルが描かれている家も

モンティ地区には約1,000のトゥルッリが建てられており、現在はそのほとんどがレストランやバー、お土産ショップ、宿泊施設へと姿を変えています。どこを歩いても絵になるところばかりなので、至るところでフォトジェニックな写真撮影を楽しむことができます。

テラスを開放しているショップやレストランも

アルベロベッロ・モンティ地区

日本語での案内も(!)

立ち並ぶトゥルッリの中には、テラスを無料で開放している所やテラスでの食事を売りにしているレストランも。 チャンスがあれば、テラスに登ってみることを激しくおすすめします。

アルベロベッロのトゥルッリ

テラスに登ると、地上とはまた違ったトゥルッリの景色を楽しめる

というのも、テラスから見るトゥルッリの景色もまた魅力的! 屋根をかなり近距離で見ることができ、その意外な大きさにはちょっと圧倒されてしまうほど。ぜひその目で確かめてみてください。

モンティ地区はお土産探しやランチ休憩にも便利

どこを歩いても絵になるモンティ地区

どこを歩いても絵になるモンティ地区

モンティ地区にはお土産ショッピやレストラン、カフェなどが豊富にあります。アルベロベッロ最大の観光地だけあって、客引きももちろんありますが、気に入ったお店やレストランを見つけたら、ぜひ店内へ入ってショッピングや食事を楽しんでくださいね。

観光スポット8.サンタ・アントニオ教会(Chiesa Sant’Antonio di Padova)

サンタ・アントニオ教会

サンタ・アントニオ教会

モンティ地区の丘の上に立っているこの教会は「サンタ・アントニオ(聖アントニオ)教会」です。アルベロベッロにある教会らしく、トゥルッリの屋根を持っていることが特徴的で、アルベロベッロで唯一のデザインとも言われています。

内部の見どころはフレスコ画

サンタ・アントニオ教会のフレスコ画

祭壇の後ろに描かれたフレスコ画

14カ月の歳月をかけて建てられたサンタ・アントニオ教会は、1927年、正式に教会として使用され始めました。プーリア・ロマネスク様式でデザインされた教会建物の内部はいたってシンプルで、目立った装飾といえば祭壇の壁を覆っている写真のフレスコ画くらいです。

このフレスコ画は「Tree of Life(生命の木)」と呼ばれる、エデンの園(※)の中央に植えられた木が描かれており、アドルフォ・ロロ(Adolfo Rollo)というイタリア・バーリ出身の芸術家によって描かれた作品です。

※エデンの園とは、旧約聖書の『創世記』に登場する理想郷の名前。別名・地上の楽園、パラダイスとも言われています。

クーポラの高さは約20メートル

サンタ・アントニオ教会のクーポラ

シンプルなクーポラ

教会内に光が入るようにと4つの窓が取り付けられているクーポラも、シンプル極まりないデザイン。ちなみにこの塔の高さは約20メートルです。

観光スポット9.サンティ・メディチ・コズマ・エ・ダミアーノ聖堂(Basilica dei Santi Medici Cosma e Damiano)

サンティ・メディチ・コズマ・エ・ダミアーノ聖堂

サンティ・メディチ・コズマ・エ・ダミアーノ聖堂

さぁ、アルベロベッロ最大の観光地区モンティの散策を楽しんだら、もう一度最初のポポロ広場まで戻り、アルベロベッロの守護聖人に捧げられたアルベロベッロ最大の聖堂を目指しましょう。

それは「サンティ・メディチ教会」と呼ばれることも多い、「サンティ・メディチ・コズマ・エ・ダミアーノ聖堂」。コズマとダミアーノという、アルベロベッロの守護聖人である2人の兄弟に捧げられている教会です。

コズマとダミアーノって誰?

上:ダミアーノ(弟)、下:コズマ(兄)

上:ダミアーノ(弟)、下:コズマ(兄)

さぁ、ここでも頭に浮かぶのは「この2人は一体誰?」という文字だと思います。ダミアーノとコズマは兄弟で(双子説もありますが、コズマが兄でダミアーノが弟という説が最も有効と言われています)、「奇跡を起こす医者」として活躍していたと言われる人物です。

数多くの奇跡を起こし、多くの人々を救ってきたことから、コズマとダミアーノは「医学の守護聖人」としても認められています。伝説によると、この2人が手をかざすだけでどんな重病も治すことができたとか(!)。

ちなみに「メディチ(Medici)」はイタリア語で医者という意味。この教会を日本語で直訳すると「医者コズマ&ダミアーノの教会」という意味になります。

教会左右の鐘楼はコズマとダミアーノを表している

サンティ・メディチ・コズマ・エ・ダミアーノ聖堂

2人の兄弟をイメージしているという鐘楼

そしてこの教会の最大の特徴は、左右対象に造られた2つの鐘楼。これはコズマとダミアーノの兄弟をイメージしていると言われています。また教会内には、18世紀に造られたコズマとダミアーノの像も飾られています。

加えて、コズマとダミアーノにまつわる教会は、ここアルベロベッロのみならず、イタリア全土に多く分布しています。

観光スポット10.トゥルッロ・ソヴラーノ(Trullo Sovrano)

トゥルッロ・ソヴラーノ(Trullo Sovrano)

トゥルッロ・ソヴラーノの外観

アルベロベッロ観光・最後の必見スポットは、12のトゥルッリで造られた、アルベロベッロ最大のトゥルッロ「トゥルッロ・ソヴラーノ」という建物です。

イタリア語で「ソヴラーノ(Sovrano)」は、国王、元首、君主という意味。その名の通り、この家はかつて権威ある人々の住居として使用されてきた他、キリスト教にまつわる貴重な品々を保管する場所、礼拝堂やキリスト教徒の会合を行う場所などとして使われてきています。

建築以来、様々な用途で使われてきたトゥルッロ・ソヴラーノ

例をあげると、1785年には、先に紹介したコズマとダミアーノの遺物を保管する場所として使用され、1823年〜1837年の間は、観光スポット3で紹介したサンタ・ルチア教会とともに、キリスト教徒の会合を行う場所として使用されています。

1861年にイタリアのお金持ち・スメラーノ家によって買収されて以降、現在もこのトゥルッロはスメラーノ家の所有物となっています。

アルベロベッロで唯一、2階建てのトゥルッロ

このトゥルッロの最大の特徴で見どころでもあるのは「アルベロベッロで唯一の2階建てのトゥルッロがある」ということ。トゥルッロはモルタルなどの接着剤を使用しないで建てるので、2階のフロアを造るにはかなり優れた建築技術が必要だと言われています。

至極困難だと言われている2階建てトゥルッロの建築に成功しているのが、この「トゥルッロ・ソヴラーノ」。この優れた建築様式から、1930年には国の重要文化財として指定されています。

見学時間が決められているので要注意

トゥルッロ・ソヴラーノ

見学時間と見学料金の張り紙

トゥルッロ・ソヴラーノの内部は見学可能で、かつてのトゥルッロでの生活を垣間見ることができますが、訪れる際に注意してほしいのは、見学時間が決められていることです。

南イタリアではよくあることですが、どんなに人気の観光地だろうと、世界遺産だろうと、お昼時には閉館しています(2017年7月時点)。

今回紹介しているコースでは、一番最後の見学スポットとして紹介していますが(15時半の入場をイメージ)、時間が合わないという場合には、ポポロ広場 → カーサ・ダモーレ → トゥルッロ・ソヴラーノの順番で回るなど、適宜アレンジすることをおすすめします。

また入場料金は、大人1人1.5ユーロ(約200)、12歳以下の子どもは1ユーロ(約130円)となっています(2017年7月時点)。

メルヘンだけじゃないアルベロベッロ観光♪

アルベロベッロ・モンティ地区

おとぎの国と形容されることが多いアルベロベッロ

さて、相変わらずの長文でアルベロベッロの観光必見スポットについて紹介しました。私自身がそうなのですが、その建物の裏側にある背景や歴史を一度調べ始めると、1つの場所に1〜2時間はあっという間に割いてしまうことも(!)。

実際、観光スポット6で紹介したトゥルッロ・シアメーゼでは、店内激混みにも関わらず、レジで働くお姉さんにもう1つの玄関はどこなのかだとか、なんでわざわざ兄弟で1人の女を好きになったのか、など、夢中で質問攻め(レジのお姉さんは、忙しいにも関わらず色々話してくれた、とってもいい人でした。そしてもちろん、お客さんのお会計を優先してもらいました)。

この記事を読んでくださった皆さんはそんなことにならないように、うまく観光時間を計算して、それぞれのスポットを楽しんでくださいね。この記事が少しでも、誰かのアルベロベッロ観光を充実させるものとなりますようにという願いを込めて、終わりにしたいと思います。

メルヘンな世界だけじゃないアルベロベッロ。訪れる際には、ぜひその特別な世界を楽しんできてください!

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アルベロベッロの観光をもっと楽しくする5つの豆知識

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