• TRAVELING
  • 旅先の観光スポット・グルメ情報・TIPS
観光客であふれるスプリット旧市街・ディオクレティアヌスの宮殿の中心地

クロアチア・スプリットの必見観光スポット11選:3時間で充実の観光!

この記事/ページの目次

観光スポット1:青銅の門(南門)

スプリットのディオクレティアヌス宮殿・青銅の門

古代ローマ時代にタイムスリップした気分に

スプリットの観光は絶対にここから始めてほしい!と譲れないのが、この「青銅の門」です。スプリットの港やバスターミナルから旧市街へ向かった時に一番最初に見つけることができる門なので、立地も抜群。そして最初の観光スポットとしておすすめする最大の理由が、旧市街に通じる4つの門のうちで一番ロマンチックで雰囲気たっぷりだからです。

青銅の門をくぐって石造りの地下スペースに少しだけ足を踏み入れてみると、まるで古代ローマ時代にタイムスリップしたかのような気分に。胸の鼓動が一気に高まる瞬間です。

別名:逃げるための門

ちなみにこの「青銅の門」は、かつて海から戻ってきた船をつける場として利用され、海の玄関として利用されていた当時の裏門的な存在でもあります。別名「逃げるための門(escape gate)」としても呼ばれ、もしも陸から敵に責められた場合にはここから海に逃げるということを想定して造られました。

それが今となっては観光客がもっとも利用する門へと大躍進。多くの観光客がこの門をくぐり、期待に胸を弾ませながらスプリットの旧市街へと足を踏み入れます。

観光スポット2:旧市街の中心地「ペリスティル広場」

ディオクレティアヌスの宮殿

観光客であふれるディオクレティアヌスの宮殿の中心地「ペリスティル広場」

さて、青銅の門(南門)をくぐって地上に続く階段を登ると、目の前にはスプリット旧市街の中心地「ペリスティル広場」が広がります。ディオクレティアヌス宮殿時代には中庭として使用されていた場所で、旧市街にある4つの門から続く道が交差するポイントとなっているため、ミーティングスポットのような所でもあります。特に観光のハイシーズンである夏は、写真のように多くの観光客でごった返しています。

ペリスティル広場では、柱に注目

ペリスティル広場を囲っている柱

このペリスティル広場で注目してほしいのが、広場をぐるっと囲っている支柱たちです。ほっそりとした柱と柱の上のエレガントな装飾が特徴的なこのデザインは、「華麗さ」を象徴する「コリント式」と呼ばれるデザイン(ちなみにコリント式は古代ギリシャ三大建築のうちの一つです)。

「アンカサス」というギザギザの葉がモチーフのデザイン

そう、ここは何と言っても元ローマ皇帝の宮殿。皇帝の宮殿らしく、当時の建築の中ではとびきりゴージャスだったこのデザインが採用されていました。きっと当時は、最高にエレガントな宮殿として知られていたかもしれません。

観光スポット3:旧市街内で唯一頭がある、推定3,500歳のスフィンクス

青銅の門(南門)を背にして右側に鎮座しているスフィンクス

さて、支柱のデザインをしばしうっとり眺めた後は、ペリスティル広場にあるスフィンクスにご注目ください。このスフィンクスは、ディオクレティアヌス帝が297年頃にエジプトで起きた反乱を制したのちに持ち運んできたとされているものです。ディオクレティアヌス帝が持ち帰ったスフィンクスは12体あったと言われていますが、完璧な姿で残っているのは唯一この1体だけです。

そして驚くべきことは、このスフィンクス、おん年推定3,500歳! ディオクレティアヌス宮殿が建てられた当初から現在に至るまで、歴史の全てを見届けてきたとされる、それはそれは尊き存在です。

ちなみに旧市街内では胴体だけのスフィンクスをいくつか確認することができますが、なぜこのスフィンクスだけが完璧な姿のまま生き延びることができたのか、その理由は未だ謎に包まれたままだそうです。

観光スポット4:ディオクレティアヌス宮殿時代の住居玄関

かつてディオクレティアヌス帝が住んでいた際の住居の玄関の天井

玄関スペースの天井にぽっかり空いた穴。少しだけ鐘楼の先端が見える

宮殿の中庭「ペリスティル広場」正面の階段を上った所にあるのが、ディオクレティアヌス帝が住んでいた家の玄関だったとされる部屋です。宮殿建築当初は閉ざされていたという天井ですが、今はぽっかり穴が空けられています。見上げる位置によっては、スプリット旧市街のランドマーク・鐘楼の先端を見ることができるので「どこから見えるかな?」と探すのも一つの楽しみだったりします。

宮殿時代のドアの名残を探そう

アーチのちょうどてっぺんあたりにドアの形を確認できる

ペリスティル広場に続き、ここでも、宮殿時代のちょっとした名残を発見できるお楽しみがあります。それが、この玄関へと入るために利用されていたという「ドア」。当時この玄関は複数のフロアで構成されており、ディオクレティアヌス帝は毎回このドアを使って、玄関の2階部分に足を踏み入れていたと言われています。

ドアだった場所は現在石で埋められおり、上部の窓はそのまんまの状態で残っています。そしてドアを囲むようにしてアーチが描かれている様子を目視でも確認できます。ペリスティル広場から入って、ちょうど正面の部分にこのドアの名残を確認できるので、ぜひ探してみてください。

タイミングが良ければ、クロアチアの伝統芸能「クラッパ」に遭遇できる

ディオクレティアヌス帝が住んでいた際の住居の玄関でクラッパを披露する4人組の男性

心地良い「クラッパ」の歌声がドーム全体に響き渡る

この玄関、ドーム型になっていて音がよく反響するということで、ここでは時々クロアチア・ダルマチア地方(スプリットもこの地方の一部)に伝わる伝統的な男性アカペラ合唱「クラッパ」が披露されています。

この合唱、いきなり始まるので、歌声が聞こえたらすぐに駆けつけてください。 観光シーズン中は頻繁に行なわれているので、遭遇できる可能性も高いかもしれません。ちなみに夏が終わると、この「クラッパ」のお披露目もほとんど行われなくなります。

関連記事一覧