聖ドムニウス大聖堂内部

クロアチア・スプリット観光:聖ドムニウス大聖堂とジュピター神殿(洗礼室)の見どころ

6.聖ストシャ(アナスタシア)の祭壇

聖ストシャの祭壇

聖堂内左側にある聖ストシャの祭壇

聖ドムニウス大聖堂内にある芸術品の中で、最も有名なものといえばこの「聖ストシャ(アナスタシア)の祭壇」で、クロアチアにある宗教美術品の中でも特に優れたものとして讃えられています。

この祭壇が造られたのは15世紀中盤の1448年。クロアチアで最も優れた彫刻・建築家と称されているユーライ・ダルマティナッツ(Juraj Dalmatinac 伊名:ジョルジオ・ダ・セベニコ Giorgio da Sebenico)によって造られました。

ドブロブニク観光・ミンチェッタ要塞

ドブロブニク旧市街の「ミンチェッタ要塞」

このユーライ・ダルマティナッツは、クロアチアにある数々の重要な建設物を手がけた人物として歴史に名を刻んでいる人物です。代表作としては、スプリットから約70キロ離れた場所にある街シベニクにあり、世界遺産にも登録されている「聖ヤコブ大聖堂」、観光地として人気が高いドブロブニク旧市街要塞のメインスポットとも言える「ミンチェッタ要塞」などがあげられます。

ちなみに聖ストシャ(アナスタシア)も、ディオクレティアヌス帝によるキリスト教大迫害で殉教したうちの一人です。ですがストシャ(アナスタシア)はドムニウスのような司教ではなく、町の染色職人として働く一般市民だったそうです。

聖ストシャ祭壇

大きな石が巻きつけらている聖ストシャ

さて、彼の祭壇で注目すべきポイントは、ロープで首に巻きつけられた大きな石(背中の下に確認できます)。これは彼が殉教した際の様子を表しているもので、ストシャ(アナスタシア)は、首に挽き臼(うす)をつけて川に投げ込まれたことによって殉教したと言われています。

聖ストシャ祭壇の見どころ

聖ストシャ祭壇で見逃せないポイント

そしてこの祭壇の中で最も素晴らしいと評価されている部分が、聖ストシャを支えている土台の中央に描かれた、キリストが罵倒されているシーンです。そしてここは、聖ストシャを埋葬している場所の扉にもなっています。

7.新:聖ドムニウスの祭壇(バロック様式)

聖ドムニウスの祭壇(新)

聖ドムニウスが埋葬されている祭壇

さて、聖ストシャの祭壇をじっくり見学した後は、聖ストシャの祭壇左側に隣接している「新:聖ドムニウスの祭壇」を見てみましょう。バロック様式のこの新:聖ドムニウス祭壇は、1770年にヴェネチアの彫刻家ジョバンニ・マリア・モルライテル(Giovanni Maria Morlaiter)によって造られました。

殉教者の美徳と言われている「信仰(左)」と「不変性(右)」を表す大きな2体の女性像に支えられながら、聖ドムニウスは現在この祭壇に眠っています。また祭壇上部には、聖ドムニウスが苦しみを受けている様子を鮮明に描いたレリーフが装飾されています。

8.旧:聖ドムニウスの祭壇(後期ゴシック様式)

旧聖ドムニウスの祭壇

聖堂内右側にある旧聖ドムニウスの祭壇

最後に紹介する4つ目の祭壇は、主祭壇を正面に見て右側にある「旧:聖ドムニウスの祭壇」です。1427年、後期ゴシック様式で造られたこの祭壇は、ミラノの彫刻家ボニーノ(Bonino)によって手がけられれました。

旧聖ドムニウスの祭壇

聖母マリアと4人の聖人たち

聖ドムニウスを支えている土台の中央に描かれているのは聖母マリアで、この部分はかつて聖ドムニウスが埋葬されていた場所の扉としても機能していました。

そして聖母マリアを囲んでいるのは聖人たちです。左から、首から石を下げている聖ストシャ(アナスタシア)、聖ドムニウス、ライオンと一緒の聖マルクス、鍵を持った聖ピエトロです。

9.ロマネスク様式の説教壇

聖ドムニウス大聖堂の説教壇

入ってすぐ左側に置かれている説教壇

大聖堂入り口に戻って、左側にある説教壇に注目してみてください。13世紀にロマネスク様式で制作されたこの説教壇は、異なる色の石で造られ、霊獣や葉や蛇がレースの様に絡まり合っているモチーフが特徴です。また上部に飾られている鷹は、キリスト教徒の使徒ヨハネのシンボルとなっています。

この説教壇は、スプリットに住んでいた優れた職人によって造られたと言われており、スプリットの公爵だったイヴァン・フランコパンと死別した妻コラフィス・フランコパンによって寄贈されたとされています。

10.ディオクレティアヌス帝の霊廟時代だった頃の床モザイク

聖ドムニウス大聖堂内部

ディオクレティアヌス帝の霊廟だった頃のフロア

最後に注目していただきたいのが、ディオクレティアヌス帝の霊廟時代だった頃の床です。

入り口から入って少し右側にある床を見てみると、一部分だけ窓がつけられているのを確認することができます。その窓を覗くと見えるのが、霊廟時代の床。元々の床は現在よりも17センチ低い場所にあり、一面がモザイク装飾で覆われていたそうです。

以上、聖ドムニウス大聖堂の見どころを紹介しました。続いて、洗礼室の見どころについて紹介していきます。

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