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マルモレの滝の見所3:ニンフの輪

ヨーロッパ最大級!マルモレの滝 in イタリア・ウンブリア:落差165m!大迫力の見どころ紹介

イタリア中部に位置し、海にも国境にも接していないイタリア唯一の内陸、豊かな緑に囲まれていることから別名「緑のハート」とも呼ばれるウンブリア州。ここには、ヨーロッパ一の高さを誇る「マルモレの滝(Cascata delle Marmore)」がある。今回はそのマルモレの滝についてのご紹介。

マルモレの滝とは?

イタリア内で最も高く、ヨーロッパ圏内においてもNO.1の高さを誇る「人工滝」。そう、マルモレの滝の驚くべきところは、この壮大なスケールの滝が古代ローマ人の手によって造られたということ! これほどの規模の滝を造り上げた古代ローマ人って、本当にすごい。

滝の落差は165m、3つの落下ポイントがあり、最大の落下ポイントでは83mの高さから滝水が激しく流れ落ちていく。緑豊かな山の中にあり、日々豊富な水量を吐き出し続け、息をのむ激しさと美しさで人々を魅了するこのマルモレの滝は、今では水力発電を行うパワーの源として使用されている。

マルモレの滝は、どこにある?

マルモレの滝がある場所( MAP)

イタリアのちょうど真ん中に位置するウンブリア州。マルモレの滝はウンブリア州の南側

マルモレの滝はローマから北に約110km離れた場所にある。ローマから車で向かう場合は有料道路「A1」に乗り、所要時間は約1時間45分ほど。電車で行く際には「テルニ駅(Terni)」まで向かい、そこからバスを利用し、トータルの所要時間は車とさほど変わらない1時間半〜2時間ほど。

ちなみに今回の私の移動手段は友人が運転する車にて。マルモレの滝の近くにある「ストロンコーネ」という小さな村を拠点にし、1泊2日のローマからの逃避行を行った。

余談:ローマから逃避行した理由

私たちがウンブリア州へ出かけた週末、ローマではEU誕生60周年を記念してイギリスを除く27カ国のEU加盟国代表が集まる大きなイベントが開催される予定があった。

それと同時に、EU反対派や支持者の大規模なデモが行われることが予想され、それらのデモが暴徒化するとことが懸念されていたため、ローマの中心地は金曜日の夜から警察官が街の状況をパトロールするなど、いつもの賑やかな週末の夜とはかけ離れた異様な雰囲気となっていた。

イベントが開催された土曜日(2017年3月25日)はローマ中心地の主要地下鉄駅「コロッセオ駅」、「スパーニャ駅」も閉鎖されることが決まっていて、誰もがその日はチェントロ(ローマの中心地)に近づかない方が良いと話していたほど。

ということで、私と友人はそんな恐ろしいローマの喧騒を避けるべく、豊かな自然とおいしい食事を堪能できるウンブリアで週末を過ごすことにした。

マルモレの滝は上から下って行くのがおすすめ

マルモレの滝敷地内MAP

マルモレの滝のMap。チケット売り場は滝の上と下にある

さて、マルモレの滝。敷地内に入るためのチケット売り場は滝の上側と下側にある。おすすめは上の入り口から入場して、滝水の流れに沿って「TRAIL N.1→N.2→N.3」と下っていくコース。下から登っていくよりも“良いリズムで”お楽しみポイントに遭遇できるように思える。

ちなみにマルモレの滝の通常の入場料は2017年3月現在で1人10ユーロ(1,200円位)。私たちは宿泊先からディスカウントチケットを貰うことができたので、1人6ユーロ(720円位)で入場できた。マルモレの滝の近くに宿泊する予定がある場合には、ディスカウントチケットがあるかどうか、ぜひ確認を!

ということで、ここからマルモレの滝の上から下っていく場合の見所ポイントを順にご紹介。

マルモレの滝の見所【1】いきなり圧巻のメインビュー!マルモレインボー(La Specola And The Rainbow)

マルモレの滝の見所1:La Specola And The Rainbow

迫力満点!83m下にある地上に向かって水が流れ落ちていく様は圧巻

チケット売り場からN.1のコースを約5分ほど下っていくと、いきなり目に飛び込んでくるのがこの圧巻の景色! 「マルモレの虹」と呼ばれていて、晴れた日であればほぼ確実にその虹に遭遇することができる。落差はこの滝最大を誇る83mで、マルモレの滝ビューポイントの中でも、最も人気のあるスポット。

豊富な水が大迫力で落ちていく様子は、ぜひ動画でも。

この豊富な水量が流れ落ちるゴゴゴゴーという音が絶え間無く鳴り響いていて、その音を聞いているだけでとてもリラックスした気分になる。

マルモレの滝の見所【2】恋人たちのバルコニー(The Lover’s Balcony)

マルモレの滝の見所2:恋人たちのバルコニー

さぁ、滝のふもとへ飛び込もう!

先のマルモレインボーを堪能した後、またしばらくN.1のコースを下って行くと、小さなトンネルの入り口を確認することができる。30mほど続くその細いトンネルを抜けた先にあるのが「恋人たちのバルコニー」。ここはマルモレインボーの「ふもと」にあたる場所で、83m上方からの迫力の水しぶきを浴びることができるスポット。

バルコニーへのダイブ、ぜひ挑戦を!

ここまできたら、もちろんバルコニーへのダイブに挑戦してほしい。びしょ濡れになるので、カッパは必須(チケット売り場でも販売している)。無事カッパを身につけた後は、思い切ってバルコニーへダイブするだけ!

正直バルコニーに立った所で水の勢いがすごすぎて何が何だか分からないし、靴も顔ももちろん濡れるけど、チャレンジした人だけが体感できる“最高の爽快感”をぜひ堪能してほしい!

なんで「恋人たちのバルコニー」という名前?

このスポットがなぜ「恋人たちのバルコニー」と呼ばれているのか。公式サイトによると、単純に「カップルに人気があるスポット」だからだとか(笑)。

もちろんそれだけでなく、マルモレの滝がある「テルニ」というエリアで有名な愛の司教「聖ヴァレンティヌス(セイントバレンタインデーの由来となった人)」に由来する物語もあるからだそう。

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