Croatia

世界一夕日が美しい街「ザダル」の1日20分だけのトワイライトタイム

クロアチアの西部に「ザダル」という名の小さな街がある。ザダルは「世界一美しい夕日が見れる街」として有名で、日没前になると世界一の夕日をひと目見ようと多くの人が海岸沿いに集まり賑わう。

今回は、そんな世界一美しいと言われるザダルの夕日と、トワイライトタイムの様子を紹介します。

ヨーロッパ一訪れたい街として人気のザダル

ザダルは近年、その独特の歴史や唯一無二の自然などで多くの観光客の注目を集めている。

その人気は確かなもので、2016年の「ヨーロッパの訪れたい都市ランキング(Top destinations in Europe, Best places to travel in 2016)」で1位の座を射止めたほど。

とても小さな街ながらも、ヨーロッパ一の注目を浴びているのがこのザダルという街。

特に有名なスポットは「シーオルガン」

ザダル旧市街の海沿いにあるシーオルガン

ザダル旧市街の海沿いにあるシーオルガン

そんな観光客の注目を集めているザダルで、最も有名なスポットかつ夕日を眺めるのに絶好な場所が「シーオルガン(sea organ)」。

これはクロアチア出身の建築家ニコラ・バシッチが平和への願いを込めて造られたもので、2005年4月に完成した。

戦争で荒廃した海に活気を

ザダル旧市街のシンボル「聖ドナトゥス教会(左)」と「聖ストシャ大聖堂の鐘楼(右)」

ザダル旧市街のシンボル「聖ドナトゥス教会(左)」と「聖ストシャ大聖堂の鐘楼(右)」

歴史上数々の戦争の戦地となってきたザダル。一番最後に攻撃を受けたのは1991年のクロアチア独立戦争で、街の多くの歴史的な建造物が戦争によって破壊されてきたという悲しい思い出を背負う街。

ピアノのデザインが施された、ザダル・シーオルガン周辺のベンチ

ピアノのデザインが施された、シーオルガン周辺のベンチ

そんな悲しい思い出を払拭し、未来への希望と平和への願いを込めて造られたのがこの「シーオルガン」(もう一つ「太陽へのあいさつ」というのがあるのだけれど、それは後ほど説明します^^)。

ザダルの夕暮れ時、シーオルガンに向かって歩く人々

夕暮れ時、シーオルガンに向かって歩く人々

戦争で荒れ、誰もよりつかなくなってしまった海岸沿いの再デザインは大成功。今では連日多くの観光客て賑わうザダル一の観光スポットとなっている。

海の力でユニークな音を奏でる「シーオルガン」

階段に鍵盤のような穴が空いた、シーオルガンという名の階段

階段に鍵盤のような穴が空いた、シーオルガンという名の階段

ザダル、シーオルガンの丸い穴

階段上の地面には等間隔に丸い穴が空いている

「シーオルガン」は、ザダルの海岸沿いに建てられた階段。この階段の地下には音を奏でる管が設置されていて、階段と地面には風が通り抜ける穴が開けられているという“ちょっと変わった”外観。

階段に近づくと、ブォーン、ブォーンという音が聞こえてくる

人々で賑わうザダルのシーオルガン

行き交う人々で賑わうシーオルガン

シーオルガンの近くまで歩いて行くと、どこからともなく「ブォーン、ブォーン」というユニークでチャーミングな音が聞こえてくる。

この音の正体こそが階段に設置された管と穴で、海の波が管を通り抜ける度に穴から音を発するという仕組み。

風や波が強くなると奏でられる音も大きくなり、自然が生み出す気まぐれな音楽を楽しむことができるのも、このシーオルガンの醍醐味。

この音は、どこから聞こえてくるの?と不思議がる人たち

ザダル、シーオルガン

地面の穴に顔を近づけて耳を済ます子どもたち

シーオルガンの近くまで来るとその「ブォーン、ブォーン」という音はどんどん大きくなり、その存在を知らずにやってきた人はこの不思議な音ががどこから来ているのかわからずとまどう場面も。

ザダル、シーオルガン

シーオルガンの音にうっとりしているのかしら…?:)

そして子どもたちは音が聞こえて来る穴に興味深々。穴にピタッと耳をつけ「ブォーン、ブォーン」という音と振動を体感することを楽しんでいる。

世界一夕日が美しい街・ザダルのサンセットショー

ということで、説明はここまでに、世界一美しい夕日が見れる街、ザダルのトワイライトタイムの時間をレポートします!

夕焼け時刻になると、少しずつ集まってくる人たち

シーオルガンに座って日が沈むのを待つ人々

シーオルガンに座って日が沈むのを待つ

夕焼けが始まる夜8時頃(私が訪れた7月のザダルの日が沈む時刻は夜8時半前後)、シーオルガンには多くの人が集まってくる。

海に入りに行く人、海から上がってゆっくりする人、それぞれ

海に入りに行く人、海から上がってゆっくりする人、それぞれのスタイルで夕焼けタイムを待つ

クロアチアの定番ビール「オジュイスコ」

サンセットタイムのお供、クロアチアの定番ビール「オジュイスコ」

海に入って昼間の日差しで照った体をクールダウンする人、ビール片手におしゃべりを楽しむ人、ただただじっくり眺める人、シーオルガンの音に耳を傾ける子どもたち。

人で埋め尽くされたザダルのシーオルガン

夕暮れ時には、シーオルガンが人で埋め尽くされる

人が集まるにつれて、ザダルの海岸一帯が熱気を帯びてくる。

1日20分だけのサンセット・ショー

ザダルのサンセットタイムが始まる瞬間

いよいよ始まる、サンセットタイム!

そして眩しかった太陽が少しずつ濃いオレンジ色に変わり始めると、その美しい夕焼けを写真に収めようと多くの人が一斉にカメラのシャッターを切る。

全員の視線を釘付けにするザダルの夕日

全員の視線を釘付けにするザダルの夕日

ザダル、夕日のタイミングで海にジャーンプ!する若者

夕日のタイミングで海にジャーンプ!する若者

シーオルガンに押し寄せる波もオレンジ色の光に照らされてきれい

シーオルガンに押し寄せる波も、オレンジ色の光に照らされてきれい

ザダルの街と海全体がオレンジ色に染まった瞬間

街と海全体がオレンジ色に染まった瞬間

太陽が沈み、少しずつ夜の色に変わっていくザダルの空

太陽が沈むと、空が少しずつ夜の色に変わっていく

数分間しか見ることのできない自然のショータイムを、何とか記憶に残そうと奮闘する。でも、夕日をカメラで撮影するのって本当に難しい…!

太陽が沈んだ後は、光のショータイムが始まる

ザダル、太陽への挨拶

シーオルガンのすぐそばにある「太陽へのあいさつ」

さて、世界一の夕日を堪能した後に多くの人が立ち寄るのがもう一つのザダルの観光メインスポット「太陽のあいさつ」。

ザダル、太陽への挨拶

近寄ってみると、たくさんのソーラーパネルが埋め込まれているのがわかる

ここは大きなソーラーパネルが地面に設置されている場所で、日が暮れるとあるものが現れる。

夜の街を賑やかにてらす「太陽へのあいさつ」

ザダル、太陽への挨拶

光が飛び交うソーラーパネルの上に集まる人たち

そう、あるものの正体はカラーライト。昼間集まった太陽のパワーが、夜になるとカラフルな光へと姿を変えて現れる。何だかちょっと屋外クラブ的な雰囲気。

光を追いかけて遊ぶ子どもたち、一生懸命写真を撮ろうとする観光客たち。ただただ光のダンスを見つめる人たち。

シーオルガンで太陽が沈むのを眺めたのと同じように、それぞれのスタイルで光のショータイムを楽しんでいる。

【おまけ】ザダルの夕日を有名にしたのはある映画監督

ザダルの夕日

かつて、映画界に名を残す監督も眺めていたザダルの夕日

最後にちょっとだけザダルの夕日にまつわるトリビアを:)。

ザダルが「世界一夕日が美しい街」として有名になったきっかけは、サスペンス映画の神様と呼ばれる「アルフレッド・ヒッチコック」という有名な映画監督のひと言だそう(私は彼が誰か知らないのだけど……)。

ザダルの夕日

映画監督もこんな風にシャッターを切ったのかしら

ザダルで休暇を過ごしていたアルフレッド・ヒッチコックがそのあまりに美しい夕日の景色の感動し「ザダルの夕日は世界一美しい」と言い伝えたことで、ザダルの夕日が世界的に有名になったとのこと。

映画史に残る超有名監督をも魅了したのが、ザダルの夕日なのでございます。

ザダルで見る世界一の夕日は、忘れがたい体験に

ザダル、夕日

ザダル滞在中に仲良くなった中国人の女の子と一緒に:)

シーオルガンが奏でる音楽を聴きながら、ゆっくりと沈んでいく夕日をただただじっと眺める時間。何もしないけど、心が温かいものでジワジワと満たされていく。そんな時間。

一人でも、大切な人とでも、その日初めて会った人同士でも。特別な場所で、強く、優しく、美しいオレンジ色の夕陽に包まれるその体験は、きっと忘れがたく最高の経験に。

そう、太陽の力は、偉大なり!

>>>まだまだある世界の絶景!他の絶景シーンはこちらから♪

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