Croatia

クロアチア・夕日が美しい街ザダルの必見観光スポット11選

クロアチアの中心部に位置し、クロアチアの第5の都市「ザダル」。ローマ帝国、ヴェネツィア、イタリアと歴史上数々の異なる国の支配下に置かれ、1994年まではクロアチア独立紛争の激戦地となっていた、複雑な背景を持つ街。

▼ザダルの位置

そんなちょっと“訳あり”風に聞こえるザダルだけど、近年人気の観光地として注目を浴びている。ということで今回は、そんなザダルの魅力と必見観光スポットを紹介します。

1.シーオルガン(海のオルガン)

ザダル旧市街の海沿いにあるシーオルガン

ザダル旧市街の海沿いにあるシーオルガン

まずは何と言ってもこれ! ザダルで最も有名な観光スポットといえば、このシーオルガン。

今では連日多くの人で賑わうほど大人気のスポットとなっているけれど、このシーオルガンが完成する前のザダルの海はとても寂しい雰囲気が漂っていたそう。

ピアノのデザインが施された、ザダル・シーオルガン周辺のベンチ

ピアノのデザインが施された、シーオルガン周辺のベンチ

その原因は、1995年まで続いたクロアチア独立紛争。ザダルはこの紛争で激戦の舞台となり、多くの建造物が破壊され、紛争終結後には荒廃した街だけが残るかたちに。

悲しい街の印象を払拭!都市海岸デザイン・プロジェクトが大成功

シーオルガンに座って日が沈むのを待つ人々

多くの観光客で賑わう夕暮れ時のシーオルガン

紛争が終結しても尚、誰も寄り付かずに寂しい雰囲気で包まれてしまったザダルを活気づけようと計画されたのがこのシーオルガンの建設。

結果は大成功! 2005年4月にお披露目されて以来、写真のように毎日たくさんの観光客で賑わっている。

風と波の力で奏でられる不思議な音色

階段に鍵盤のような穴が空いた、シーオルガンという名の階段

階段に鍵盤のような穴が空けられた階段

そしてこのシーオルガン、楽器の名前が付けられているにはきちんとした訳が。それが、自然の力で奏でられる音楽。

海岸沿いの階段と地面には風が通り抜けられる穴が開けられてて、波が押し寄せたり、風が吹くたびにそれぞれの穴からユニークでチャーミングが音色が聴こえてくる。

ザダル、シーオルガン

地面の穴に顔を近づけて耳を済ます子どもたち

このシーオルガンに座る人それぞれが、自然の力で生み出される音楽に耳を傾けながらそれぞれの時間を楽しんでいる。

2.世界一美しいと評判の夕日

ザダルの街と海全体がオレンジ色に染まった瞬間

オレンジ色に染まったザダルの海

そしてザダルの観光で欠かせなく、最もハイライトなシーンとなるのがこのシーオルガンから見る夕日。

ザダルの夕日は「世界一美しい夕日」としても有名で、多くの観光客がこの夕日をお目当てにザダルを訪れると言っても大げさでないほど。

ザダルを訪れたときには、その世界一美しいと言われる夕日をしっかり目に焼き付けよう!

>>>世界一美しいザダルの夕日の詳細は別の記事でも紹介しています♪♪

3.太陽へのあいさつ

ザダル、太陽への挨拶

シーオルガンのすぐそばにある「太陽へのあいさつ」

シーオルガンと同時に、都市海岸デザイン・プロジェクトの一つとして建てられたもう一つのモニュメントが「太陽のあいさつ」。

ザダル、太陽への挨拶

近寄ってみると、ソーラーパネルがたくさん埋め込まれているのがわかる

太陽のように丸い巨大なソーラーパネルが地面に設置されていて、昼間は太陽光を収集。そして夜になると、集めた太陽のパワーでパネル全体にカラフルな光が灯り、周辺をピカピに彩るというシステム。

ザダルの太陽のあいさつで楽しむ人々

光で彩られた世界を楽しむ人々

それはまるで屋外ディスコ状態で、子どもも大人も光を追いかけて楽しんでいる。シーオルガンで世界一の夕日を見た後に太陽へのあいさつへ立ち寄る。というのが、ザダル観光夕方のお決まりコース!

4.ローマ帝国時代のフォーラム

多くの人の憩いの鳩なっているザダルのフォーラム

多くの人の憩いの場となっているザダルのフォーラム

さかのぼること紀元前3世紀から前1世紀にかけて、ローマ帝国の支配下にあったザダル。ということで、ザダルの旧市街ではところどころでローマ時代の名残を見ることができる。

このフォーラムは今では観光客や市民の憩いの場所となっていて、古代ローマ遺跡がゴロゴロ転がっている広場で同じくゴロゴロしながらピクニックを楽しむ人でいっぱい。

ザダルに残るローマ時代の遺跡として代表的なフォーラム

ザダルのフォーラム

広場のあちこちに石のお墓も残されている

フォーラムとは街の中心となる場所のことで、かつでザダルにも、ローマ風のフォーラムが造られていた。

2,000年以上も昔、この場所で政治的な話し合いをしたり、色んな集会が開かれていたんだろうなぁと思うとちょっと感慨深い。

加えて、遺跡の上を駆け回りながら鬼ごっこやかくれんぼに夢中になる子どもたちの姿も微笑ましい(あなたが走っているこの石は2,000年前のものだよと伝えて、ロマンを感じてもらえるかしら)。

5.ローマ時代の2本の石柱

ザダル、ローマ時代の石柱

旧市街メインゲート(陸の門)付近にある1本の石柱

そしてザダルに残るローマ時代の遺跡として、フォーラム以外に有名なものがローマ時代の2つの石柱。

過去の戦争によって多くの歴史的建造物が破壊されてしまったザダルの街。ローマ時代の建物もかなり破壊されてしまったのだけど、これら2つの石柱は唯一、原型に近い形で残っている。

2本の内特に有名なのが「恥の柱」

ザダル、恥の柱

メイン広場(フォーラム)付近にある恥の柱

2本残っている石柱のうち、「恥の柱」として残っている貴重な石柱がこちら。ローマ帝国時代、悪事を働いた人を縛りつけて晒し者にするために使用されていたことから「恥の柱」と呼ばれるようになったそう。

そしてこの石柱、さすが何でもビッグサイズのローマの遺跡!(笑)。写真に写っている人を見てもらうと分かるように、かなり高い。当時、こんな高い柱にどんな風に縛り上げられていたんだろうと想像すると、結構ドキドキする。

6.聖ドナトゥス教会(又は聖ドナト教会)

ザダル旧市街のシンボル「聖ドナトゥス教会(左)」と「聖ストシャ大聖堂の鐘楼(右)」

ザダル旧市街のシンボル「聖ドナトゥス教会(左)」と「聖ストシャ大聖堂の鐘楼(右)」

ザダルのシンボルとも言えるのが、旧市街のメイン広場であるゼレニ広場、ローマ帝国時代のフォーラムだった場所に位置する「聖ドナトゥス教会」。9世紀のクロアチア王国時代に建てられたプレロマネスク様式の教会で、独特の円形が特徴。

この聖ドナトゥス教会、クロアチア王国時代に造られた教会としてはかなりの大規模なもので、クロアチア様式の貴重な教会として保存されている。

円形の設計から音楽の演奏会に向いているとのことで、聖ドナトゥス教会ではコンサートや音楽の演奏会が定期的に開催されている。

7.聖ストシャ大聖堂の鐘楼

聖ストシャ大聖堂の鐘楼

ライトが灯った夜の鐘楼

よく聖ドナトゥス教会とセットで写真に写っているこの鐘楼、実は聖ドナトゥス教会とは別の教会の鐘楼。高さは47メートルあり、料金を払って鐘楼の上まで上ることも可能。

周囲に高い建物もないザダル旧市街なので、この鐘楼からは360度ザダル旧市街と旧市街を囲むアドリア海の景色を堪能することができる。

地上階と2階のフロアは1452年に建てられ、それ以降の階層は1890年から1894年にかけて完成されたもの。

8.聖ストシャ大聖堂(聖アナスタシア大聖堂)

ザダル聖ストシャ大聖堂

聖ストシャ大聖堂。後ろに見えるのが鐘楼

クロアチア南部のダルマチア地方で最大の規模を誇る大聖堂が、このザダルにある聖ストシャ大聖堂。ロマネスク様式のこの教会が完成したのは12世紀の頃。

その後1202年にヴェネツィア共和国率いる第4回十字軍に破壊され、1324年にメインファサードを修復。その後1943年の第二次世界大戦中に再度破壊されるも、修復されて現在の形に至っている。

ザダル聖ストシャ大聖堂

真正面から見るとこんな感じ

ちなみにこの聖ストシャ大聖堂、長期にわたり修復を重ねてきたので、下部がロマネスク様式のデザイン、上部がゴシック様式のデザインとなっている。

9.聖マリア教会

ザダル聖マリア教会の前で開かれていたコンサート

聖マリア教会の前で行われていた路上演奏

聖マリア教会は、1066年にザダルの貴族だったČikaという女性によって建設されたベネディクト修道院。聖ドナトゥス教会、聖ストシャ大聖堂と共にローマ帝国時代のフォーラムがあった場所に位置している。

この聖マリア教会も第二次世界大戦中に破壊されてしまったけれど、終戦後に今の形に修復されている。

10.陸の門(Land Gate)

ザダル旧市街の入り口となるメインゲート「陸の門」

旧市街の入り口となるメインゲート「陸の門」

旧市街へのメインゲートとなる陸の門は、かつてヴェネツィア共和国がザダルを支配していた1543年に建てられたもので、かなり保存状態が良いことで有名。

中央の大きなアーチの門が車の通り道で、左右の小さな門が歩行者用の通り道となるようにデザインされている。

ザダル陸の門の前の船着け場

陸の門の正面には船着け場がある

この陸の門は、ヴェネツィア共和国が幾度となく戦いを繰り広げてきたオスマン帝国からの攻撃を防ぐことも意図して建てられたもので、当時はかなり厳重に警備されていたそう。

門の中心には「ヴェネツィアの獅子」

ザダル旧市街入り口の門にあるヴェベチアの獅子

クールな顔して門の下を見つめるヴェネツィアの獅子

この門がヴェネツィア共和国支配時に建てられたものとすぐに分かるのが、この翼の生えた獅子。

これはヴェネツィア共和国の国旗にも使用されている獅子で、ヴェネツィア共和国を象徴するロゴのようなもの。門の中央に堂々と配置されている。

(おまけ)
かつてクロアチアの様々な島や地方を支配していたヴェネチア共和国。このヴェベチアの獅子は、クロアチア・ダルマチア地方の色んな場所で発見することができるので、探してみるのもちょっとしたお楽しみ:)

ちなみに海の門もある

ザダルの海の門

フェリーも停まる大きな港に面した海の門

ちなみにザダルには、海に面した所に「海の門」と呼ばれる入り口もある。こちらも時間があれば立ち寄るのもおすすめ。

11.5つの井戸

ザダル5つの井戸

入り口付近に5つ綺麗に並んでいる

旧市街のメインゲートとなる陸の門をくぐった後に見えてくるのが、この5つの井戸。この井戸はヴェネツィア共和国の支配下にあった1574年、オスマントルコからの攻撃対策として造られたもの。

オスマントルコに城塞を取り囲まれてしまったとしても、この5つの井戸があれば水を調達できるから安心!という作戦。

5つも井戸が並んでいる光景はなかなか見る機会がないのでちょっと珍しい。ちなみにこれらの井戸は1838年まで使われていたとのこと。

ヨーロッパ一訪れたい街として人気のザダルへ!

ザダル陸の門の近くにあるナドロニ広場にある時計台

陸の門の近くにあるナドロニ広場にある時計台

とても小さい街ザダル。2〜3時間もあれば旧市街全体の主要スポットを歩いて回れる規模だけど、ローマ帝国、ヴェネツィア、イタリアと様々な支配下に置かれ、複雑な歴史を持つことから、ザダルの街中にはそれぞれの時代を感じる要素がいっぱい。

ザダルナドロニ広場

時計台の正面にある民俗学博物館

また2016年には「ヨーロッパ一訪れたい街」にも選定され、その小さな街の人に多くの人が魅了されていることも証明済。

昼間はザダルの複雑な歴史を感じ、夕方には世界一美しい夕日を堪能し、日没後には屋外ディスコのようにカラフルな世界を楽しむ。

小さい街ながら、魅力がたっぷり詰まったザダル。クロアチアを訪れた際には、ぜひ立ち寄りたいスポットの一つです!

【余談】

全員の視線を釘付けにするザダルの夕日

全員の視線を釘付けにするザダルの夕日

ちなみに夕日好きな私はザダルに5泊もしました(!)。でもその美しすぎるザダルの夕日を眺めるのが毎日毎日楽しみで、5泊しても全く飽きることはありませんでした:)

夕日好きな人なら、絶対に訪れてほしい街です。

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