イタリアでまさかの「洗顔」に悩む。洗顔コスメが見つからなくて

イタリアに来て色んなカルチャーショックを受けているのだけど、中でも「洗顔」に関する生活習慣の違いにはちょっと困った。

始まりは成田空港での洗顔没収

もともと洗顔料は日本で使っていたのを持参し、それをしばらくイタリアでも使う予定だった。それがまさかの成田空港であえなく没収。

理由は私の完璧な知識不足。機内への持ち込み液体物は1リットルの袋に入ってさえいれば何でもOK!なんて甘く考えていた。

トランジットするアブダビ空港で顔を洗ってさっぱりしたかった私は、「これで気分転換できちゃうな〜♪」なんて陽気に洗顔料(500g)を1リットルの袋に詰めていたのだ。それがまさか没収されることになるなんて思いもせず!

検査場で持ち込めないと言われて「えー!!!」と衝撃を受けた私の顔がよほど酷かったのだろう。「100g(ml)以上のものはダメなんですよね…」と検査係のお兄さんがもう一度申し訳なさそうにかつ優しく言ってくれたことがせめての癒しだった。

1リットルの袋に収まっていても、1つあたりの容量が100g(ml)超えちゃだめ! 海外旅行何度もしてきながらも、今回の旅の新しい飛行機教訓。

気を取り直してイタリアで洗顔探し!も、見つからない

没収されても「ま、イタリアで買えば良し!」なんて気楽に考えていたのだけれど、まさかのイタリアで洗顔料が見つからない!という事態に。

アパートの管理人けいこさんが洗顔料を買うのに付いてきてくれて(本当にお世話になりっぱなし!)、洗顔料が欲しいと店員に説明して案内されたのがこれ。

3個セットで1ユーロちょっとの激安ソープ

安定のニベア様。1個は使っているから写真は2個。

「えー!これ、洗顔料っていうか普通の固形石鹸じゃん!!」って、突っ込むよね。それでも店員は表情ひとつ変えずに「これで顔洗ってもいいんやで」と説明している。

そして値段は3個セットで1ユーロちょっとの激安特価。日本にもあるよね、こういう3個セットになっている石鹸。牛乳石鹸みたいなの。

こんなに安い石鹸で、30代のお肌の曲がり角なんてとっくに通り越した肌を洗っても大丈夫なのだろうか。と軽く不安になるも「これしかない」と言うのだから仕方がない。それに、正直そこまで洗顔を気にしていない(将来が怖いけど)。

ということでこのニベアの固形石鹸を購入し、これで朝晩毎日洗顔しています。今の所、まったく異常なし! なんだ、全然大丈夫じゃん、と拍子抜けするほど問題なし。

次なる難関は、クレンジング探し

そして先日、新たな難関を突破する日がきた。そう、メイクを落とすクレンジング探しだ。イタリアに到着して10日くらいで、クレンジングも切れちゃったのである。

薬局のお姉さんとの会話はジェスチャートークで乗り切る

クレンジングをGETするために薬局に行き、店員のお姉さんに「クレンジングはどこですか」と英語で尋ねた。するとお姉さんは「ウチ英語しゃべれへんねん」と軽くあしらってきた(なぜかイタリア語は関西弁に聞こえる)。

でもそこで食い下がるはずは勿論ない。なぜなら私には両手がある! そう、イタリア人の会話で欠かせないのが手の動き。彼らは日常から手をぶんぶん振り回して会話をしている。

ということで私もお姉さんに向かってジェスチャートークを開始。メイクをしている目をさし、顔を洗って見せた。そして最後には「どこにある?」とつい日本語で聞いてしまった。

すると「ああ、あんたメイク落としたいんやな」とお姉さんは笑顔で頷き、クレンジングコーナーに連れていってくれた。日本語でも、手さえあれば全然通じる。

イタリアのクレンジングオイルの様子がおかしい

なんかオイルが2層になっている

案内されたコーナーには、オイルっぽいのがずらりと並んでいる。あ〜あったあった〜と思って手に取ってみると、何だかオイルが2層になっている。むむむ?と不思議に思い説明書きを読もうと試みるも、書かれているのは全てイタリア語。

「チャオ」と「グラツィエ」くらいしか知らない絶望的なイタリア語レベルの私に読み解けるわけがない。私は早々に読解を諦め、チャッチャチャーン!とiphoneを取り出す。Google先生、出番です。

Google先生の翻訳によると、どうやらこれらはクレンジングオイルで間違いない。それでも私は絶対に買い間違いたくなかったので、クレンジングオイルの棚の前で30分以上も思い悩んでしまった。

先の店員のお姉さんは「あんたまだ決めんのか」的な顔で私を結構な熱さの視線で見つめている。普通ならきっと話しかけてくれるのだろうけど、私がイタリア語を喋れないと知っているので向こうもただただ見つめるだけだ。

思い悩んだ結果、クリーム状のクレンジングを購入しました

日本のものに一番近そうだった

やっぱりあの2層のオイルは不安だったのでやめて、このクリーム状のクレンジングを購入した。

ここは店頭で訳して確認したからばっちり

表には「PELLI SECCHE SENSIBILI」と書かれている。これはGoogle先生によると乾燥性敏感肌。これで大丈夫だ!と思って購入し、家に帰って使い方を詳しく調べることにした。

使用方法を調べようと思った理由は、あの2層のクレンジングオイルからイタリアでのメイク落としの危うさを感じたから。洗顔は最悪石鹸でも問題ないけど、メイクはしっかり落としてもらわないと確実に肌が荒れる。

ということで後ろに書かれたそれっぽい部分をGoogle先生に訳してもらった。

Google先生の助けにより、イタリア式メイク落とし法が判明

ここに使い方が書かれているっぽいぞ

「UTIRIZZO」と書かれている部分から英語の「Utility(効用)」を想像し、この部分をGoogle先生に訳してもらった。その結果がこちら。

綿パッドの助け…!!

「綿パッドの助けを借りて」という言葉を見て、私の頭の中のモヤモヤが一瞬にして消え去った! そういうことか。

どうやらイタリアでは、コットンを使ってメイクを落とすのがスタンダードなよう。だからあのオイルも2層になってても問題なかったんだ! コットンに含ませて落とすためのオイルだったのね。

イタリア人は顔を洗わない?

そこで気になってようやく「イタリア 洗顔」で調べてみた。すると検索結果には私と同じように洗顔で困った日本人の皆さまが! みんな同じ壁にぶつかっていたー!と勝手に安堵する。

一人じゃないと感じることの心強さよ。ふむふむと色んな情報を読み漁っていく。するとどうやらイタリアでは、水が硬水だから顔を洗う習慣があまりないらしい。

コットンでメイクを落としたら、ふきとり用化粧水で肌を整えてクリームを塗って終わり。これがイタリア式メイク落とし&洗顔のお作法のようだ。硬水で顔を洗い続けることで肌が荒れてしまうことを避けるためだそう。

私はやっぱり朝晩ばしゃばしゃ洗いたい

硬水で肌が荒れる…とちょっとドキドキしながらも、私は今の所毎日水道水で、しかもあのニベアの激安固形石鹸で顔をばしゃばしゃ洗っています。だって洗いたいから。

さらにはクリームクレンジングもコットンは使わず、東京でしていた頃のように手で顔に塗り塗りしてお湯で洗い落とす方法を採用中。

今の所、お肌はまったく荒れていません。私の顔、意外と強い。

次なるチャレンジが来るのは、今使っている化粧水が切れた時…。とりあえずそれまでは、ニベアの激安固形石鹸と、本来であればコットンで落とすべきクリームクレンジングで、毎日元気に顔を洗い続けたいと思います。

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  1. Fukinofukino

    そうなのー!日常が面白い^^ 逆に日本が特別なのかな? 顔、ばしゃばしゃ洗いたいよね!

  2. 新藤かなえ

    ホントにためになります(^-^)
    調査済みだと思いますが、オイル2層のは北米でもよくありますよね(^-^)日本でもポイントメイク落としとして売られてて、振って2層を混ぜて使うみたいですよね。日常に学びがいっぱい!