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映画『ローマ発、しあわせ行き』で人生学/縁がある人とは再会できる

映画『ローマ発、しあわせ行き』で人生学

「縁がある人とは再会できる」

少しドラマ感が満載で、なかなか感じることができなかったのが本音の映画。鑑賞し終わって数日後「そうだ、縁がある人とは再会できるってことなんだ」と勝手に自己完結。

とはいえ「縁がある人とは再会できる」。そう考えると自然と心が弾む。出会いには、しかるべくして起こる“偶然の中の必然”があることは昔から強く感じている。

だからこそ思うのは、しばらく疎遠になってしまった人と再会することは、それもまたしかるべくして起こることなのかもしれない。

過去にどんな理由で離れ離れになったにせよ、再会したときこそ、両者にとってまた新しいスタートを切るチャンスが転がっているのだ。

※以下、内容にネタバレを含みます

縁がある人とは再会できる

(C)2015 A SPANISH/SWEDISH CO-PRODUCTION SEZAR FILMS AIE and CHIMNEY POT

(C)2015 A SPANISH/SWEDISH CO-PRODUCTION SEZAR FILMS AIE and CHIMNEY POT

ローマを舞台にしたこの映画「ローマ発、しあわせ行き」では、ふたりの女性が過去に大恋愛をした男性とそれぞれお再会することが大きな鍵となっている。

一人はサラ・ジェシカ・パーカー演じる主人公のマギー。そしてもう一人は、マギーの昔の恋人ルカの母親カルメン。

マギーの再会

(C)2015 A SPANISH/SWEDISH CO-PRODUCTION SEZAR FILMS AIE and CHIMNEY POT

(C)2015 A SPANISH/SWEDISH CO-PRODUCTION SEZAR FILMS AIE and CHIMNEY POT

マギーは20年前の夏にローマでルカと出会い、ふたりは2カ月という期間で大恋愛をした。にも関わらず、マギーがアメリカへ帰ることを機にふたりの関係も終わりを迎えてしまう。

20年という時間が過ぎる中で、マギーは結婚、出産、離婚を経験した。そして今回ローマを訪れたのは、思春期で反抗期を迎えている娘サマーとの関係改善のため。…のつもりだったのに、宿泊場所の隣人がかつての恋人ルカだったという流れで、マギーとルカの再会は結構あっさり果たされてしまう。

ルカの母親、カルメンの再会

(C)2015 A SPANISH/SWEDISH CO-PRODUCTION SEZAR FILMS AIE and CHIMNEY POT

(C)2015 A SPANISH/SWEDISH CO-PRODUCTION SEZAR FILMS AIE and CHIMNEY POT

一方のルカの母親カルメンが再会するお相手は、マギーと同じようにかつて大恋愛をした彼。そしてなんと彼との再会の目的は結婚。結婚式を挙げるためにローマに向かうというのだ。

こちらはマギーと違って再会までの道のりは険しい。マギーの娘と野宿をしたり、車のガソリンを盗んだり、せっかく会えたと思ったら倒れて救急車で病院に運ばれたり。それでも最後の最後には、家族に認められて彼との結婚を果たす。

恋をすると、女性は輝く?

(C)2015 A SPANISH/SWEDISH CO-PRODUCTION SEZAR FILMS AIE and CHIMNEY POT

(C)2015 A SPANISH/SWEDISH CO-PRODUCTION SEZAR FILMS AIE and CHIMNEY POT

これは少し余談だが、この映画ではふたりの恋する女性の態度がとてもかわいかった。マギーはルカの家に遊びに行く時かわいいドレスを選択していてちょっとモジモジしていたし、カルメンは彼と再会する直前、一生懸命身なりを正しヘアスタイルを気にしている。

ふたりのそんな姿は女の視点から見てもとてもかわいい。恋をするのに、年齢なんて関係ない。好きな人にと会うときには、その時のベストな自分で会いたい。かわいいと思ってもらいたい。恋をしている多くの女性が、マギーとカルメンの“恋する乙女”な態度にきっと共感するのではないか。

恋する気持ちは、女性を輝かせる最高のギフトだ。これは決してシングルの女性だけに当てはまることではなく、パートナーがいる女性にも当てはまると思う。長年付き合っていたとしても、恋する気持ちを抱き続けている女性は何とも言い難い幸せのオーラに包まれて輝いている。そう思う。

補足1:サラ・ジェシカ・パーカーがやっぱりかわいい!SATCファンはサラとの再会を楽しめる

(C)2015 A SPANISH/SWEDISH CO-PRODUCTION SEZAR FILMS AIE and CHIMNEY POT

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この「ローマ発、しあわせ行き」の鑑賞欲を最も駆り立てたのは、単純に「サラ・ジェシカ・パーカーが見たい」からである。セックス・アンド・ザ・(シティ(SATC)が好きな私は、漏れなくサラ・ジェシカ・パーカーのことも好きだ。

SATCが終わってしまって、あのかわいらしいサラを見る機会がなくなってしまったのが寂しいのである。でもこの映画で、そんなサラに再会することができる。

表情、仕草、しゃべり方、歩き方、走り方、すべてがサラ・ジェシカ・パーカーなのだ。かわいい。とにかくかわいい。ストーリーの内容にはどうしても物足りなさを感じてしまうが、サラ・ジェシカ・パーカーファンであれば、サラと再会できるという点だけでも十分な満足感を得られるのではないだろうか。本当に、かわいいんだから!

補足2:すべての道はローマに通じる?

(C)2015 A SPANISH/SWEDISH CO-PRODUCTION SEZAR FILMS AIE and CHIMNEY POT

(C)2015 A SPANISH/SWEDISH CO-PRODUCTION SEZAR FILMS AIE and CHIMNEY POT

映画の原題は「All Roads Lead to Rome」。この「すべての道はローマに通ず」はあまりに有名なことわざ。Wiktionary上の説明はこうだ。

1.真理というものは、どのような経路を通ったところで、必ず行き着くものである。
2.真理に行き着くには、決して経路はひとつでなく、試行錯誤しながらもいろいろな方法があるものである。(引用:wiktionary)

ハッピーエンドも、たどり着くまでの道筋は人によって様々だ。大事なことは、ハッピーエンドに向かって試行錯誤しながらも進み続けることではないだろうか。この映画のマギーとカルメンがそうしたように。

サラ・ジェシカ・パーカー好きにおすすめの映画

(C)2015 A SPANISH/SWEDISH CO-PRODUCTION SEZAR FILMS AIE and CHIMNEY POT

(C)2015 A SPANISH/SWEDISH CO-PRODUCTION SEZAR FILMS AIE and CHIMNEY POT

先にもあげた通り、映画の内容自体にはどうしても物足りなさを感じてしまうというのが正直な感想だ。それでもサラ・ジェシカ・パーカーが奮闘する姿はかわいいし、あの笑顔にもう一度会える。

それを存分に楽しむ映画と割り切って考えると、不思議ともう一度この映画を見たくなった。サラの魅力にはかなわない。

【予告映像とあらすじ】

初恋相手と奇跡の再会
2度目の恋はローマに通ず…

ちょっと神経質なシングル・マザーのマギー(サラ・ジェシカ・パーカー)は反抗期の娘サマーとふたりでイタリアへ休暇を過ごしに。

奇跡的に初恋の相手ルカと20年ぶりに再会したマギーだったが、ロマンティックなひと時も束の間、ニューヨークに戻りたいサマーとローマで昔の恋人と結婚するという秘密のミッションを抱えたルカの母カルメンを追って、ふたりはローマを目指してイタリア中を旅することに!

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