
モンテネグロ・コトルの城壁登りのススメ:ようこそ世界の絶景へ!
この記事/ページの目次
コトル城壁登り中の立ち寄りスポット:救世聖母教会

最初の絶景ポイントでもある救世聖母教会
山の中腹まで登ると、救世聖母教会に辿り着く。この時点ですでに絶景だけれども、ここではせっかくなので絶景堪能よりも教会堪能がおすすめ。
聖母マリアに捧げられた教会

救世聖母教会の内側の様子
この教会が建てられたのは15世紀。コトルの守護聖人のひとりでもある聖母マリアに捧げられた教会となっている。
教会の祭壇にはコトルの別の守護聖人トリファンと、コトルが何世紀もの間属していたダルマチア地方の守護聖人かつコトル司教でもあった聖ヒエロニムス(又は聖ジェロム)の銅像が置かれている。
聖母マリアがコトルの守護聖人となったのは1,664年

聖母マリアにまつわる話は、日本語にも訳されていた(!)
ちなみにこの聖母マリア、もともとコトルの守護聖人ではなかった。聖母マリアがコトルの守護聖人になったのは1,664年のことで。それまで、コトルでは何度も疫病が流行し、その度に聖職者を含む多くのコトル住民が大量に亡くなるという悲劇が繰り返されていた。
そこでこの聖母教会が、コトル市議会に訴える。
「街を守るためには城壁や要塞、兵士たちだけでは不十分、祈りが必要だ!」
実際に多くの人が亡くなっている事態からも、コトル市議会はこの訴えを受け入れ、聖母マリアをコトルの守護聖人として正式に認定。以来、コトルでは聖母マリアにも祈りを捧げるようになったそう。

救世聖母教会へ続く道の途中にある祈りを捧げるスペース
ということでちょっと長くなってしまったけれど……コトルを疫病から救うための救世主となったのが、この聖母マリア様。そしてこの聖母マリアに捧げられているのが、この城壁中腹に立つ救世聖母マリア教会となっている。
そんなことを思いながら、この小ぢんまりとした教会を見学してみるのもまたオツ。
まだまだ続く、聖ヨハン(又は聖ジョバンニ)要塞への道

救世聖母教会の横から、再度登りをスタート!
さて、救世聖母教会の見学をしつつ十分に休憩をとったら、頂上を目指す城壁登りを再開しよう。ここからは、道中の険しさをフォトログにてお届け。

ぐんぐん登って行きます!左下に見えるのは聖母教会の塔

まだまだ頂上は遠い…!

頂上付近で、のんびり昼寝をする猫発見。優雅

何気に一番怖かったかもしれないトタン製の橋

橋を渡って、無事に聖ヨハン(又は聖ジョバンニ)要塞へ到着!

要塞の周辺も高い城壁で囲まれている
途中途中で休憩を挟みながら、階段を登り続けること約1,350段! ようやく頂上に到着したあなたを待っているのが、この絶景!
この記事へのコメントはありません。