イタリア式本格エスプレッソは「カフェティエラ」で楽しもう♪

イタリアで飲まれているコーヒーと言えばエスプレッソ。それ位はもちろん知っていたけれど「使っている豆が違うのかな〜」という位の印象で、家庭でどんな風に楽しんでいるかは知らなかった。

アパートでコーヒーを飲みたいと管理人のけいこさんに何気なく言ったところ「はい、これで作ってね〜」と出されたのが、冒頭の写真の「カフェティエラ(La Caffettiera)」という道具。

イタリアではこのカフェティエラを使ってエスプレッソを楽しんでいるらしく、大阪のたこ焼き機のように一家に一台カフェティエラは当たり前らしい。

その時に飲んだコーヒーが濃厚で香り豊かですっかり気に入り、遂に私はMyカフェティエラを購入することにした。

イタリアのカフェティエラといえば、ビアレッティ(BIALETTI)らしい

お髭のおじさんがトレードマークのビアレッティ

私が自分のカフェティエラを買いに行くと言ったら、その時家にいたエンツォが「絶対に何もしないし体に触れたりもしないから一緒に行っていい?」と聞いてきた。

それまでエンツォに対して警戒心の「け」の字も抱いていなかったのに、自ら警戒度をぐっと上げている。そしてその事に気付いていない。因みにエンツォは一人で家にいたくなかっただけ。本当にチャーミングなイタリアンだ。

お店に着いてカフェティエラコーナーに行くと、エンツォが「ビアレッティにしろ」ともの凄く押してきた。私は最初安いのでいいや〜位に思っていたのだけど、エンツォは「ビアレッティ以外は許さない」という鬼気迫るオーラで私の手を伸ばす先を観察している。

でもビアレッティは安いカフェティエラと比べるとちょっとだけ高め。むむむ…と悩む私に、エンツォがビアレッティの素晴らしさを熱弁してくる。

どうやら、カフェティエラの「肝」は上のパーツと下のパーツをつなぐネジ部分らしい。ここの作りが優れているのがビアレッティで、長持ちもするとのこと。さらには「ビアレッティはイタリア一のカフェティエラだ」と断言している。

職業が芸術職人の(私が勝手にそう呼んでいる)エンツォが言うならばきっとそうなのだろう。ということで、私は3カップ分のカフェティエラを19ユーロ(約2,280円)で購入した。

※カフェティエラは1カップ分、3カップ分、5カップ分など、色んなサイズで売られている。因みにノーブランドの安いカフェティエラは私が購入したのと同じ3カップ分のサイズで8ユーロ(約960円)くらいだった。

カフェティエラでエスプレッソコーヒー作り♪

ということでここからは、カフェティエラを使ったエスプレッソ作りをご紹介。

1:まずはカフェティエラを分解

カフェティエラを分解するとこんな感じ。後ろのコーヒー豆は1ユーロ位の激安もの

Myビアレッティを購入してから、毎朝のコーヒーをこれで淹れて楽しんでいる。作り方は超簡単。まずはカフェティエラを分解。上のポットと下のポットを外すと、中にコーヒー豆を入れるバスケットが入っているのでそれを取り出す。

上から見るとこんな感じ

下のポットがコーヒーを作るためのお水を入れるポットになっていて、上のポットは出来上がったコーヒーが溜まるようになっている。初めてカフェティエラを見た時、これからコーヒーが出来上がる仕組みが私には全然わからなかった…。

2:下のポットにお水、バスケットにコーヒー豆を入れる

コーヒー豆はフチいっぱいになるまで入れる

下のポットのねじがある所位までお水を注いだら、バスケットを戻してコーヒー豆を投入。ここでのポイントは、お水をあまり注ぎすぎないこと! たくさん入れると途中で水が溢れてきてしまうので、ねじの部分くらいまでがベスト。

コーヒ豆の量は、お好みによって調整可能。写真のようにバスケットいっぱいに入れるのが一番スタンダード。濃い味が好きならぎゅっぎゅっと押しつぶしながらパンパンに入れちゃっても良い。

3:弱火にかける

小さい火でコトコト

上のポットと下のポットをまたしっかりと接続したら(ここがエンツォが言っていた大事な場所!)、直火にかける。ここでしっかり閉めておかないと途中で水が溢れてくるので、やっぱりカフェティエラの肝となる大事な部分。

そしてイタリアにはほとんどの家庭に、このカフェティエラ用のサイズのコンロが設置されているとのこと(!)。炎が底からはみ出さない程度の火加減で、お水が沸騰するのを待つ。私の3カップ分のサイズだと5分くらい。

4:ポコポコポコ〜と蒸気が出たら完成

この蒸気からコーヒーの香ばしい香りが漂ってくる

水が沸騰して上のポットから蒸気が出てきたらコーヒーが出来上がったサイン。ポコポコポコ〜っというユニークな音と同時に、ポットの口からは出来立てコーヒーの香ばしい香りがモワモワ〜っと漂ってくる。

この香りを鼻いっぱいに吸い込むのが至福の瞬間!

上のポットに水が移動している!

ポットの蓋を開けてみるとこんな感じ。今まで家で飲んでいたコーヒーはドリップ式だったから、下のポットの水が蒸気になって上のポットに移動していることが未だに不思議。

出来上がったコーヒーの飲み方もお好みで♪

出来上がったコーヒーはエスプレッソなので、やっぱり濃い(美味しいんだけど!)。私はいつも温めた牛乳で割ってカフェラテにして飲んでいる。イタリア式なら、砂糖をたっぷり入れて一気にゴクリ!

もしくはちょっと甘めのビスケットをエスプレッソコーヒーにダンプして食べるのが、イタリア人の定番の朝ごはんとのこと。日本でいうとオレオを牛乳にダンプして〜!っていうあれだね。

夏場なら氷を入れると濃いアイスコーヒーが出来上がるそう。そしてとにかく私はこのカフェティエラでのモーニングコーヒーがお気に入り。イタリアのエスプレッソコーヒー、美味しい!

お手入れは水洗いでシャバシャバ〜

このビアレッティ、使い終わった後のお手入れは洗剤は使わずにお湯でバシャバシャ〜っと洗う程度でOKとのこと。その方がコーティングが禿げずに、より長持ちするそうです♪

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