ローマ名物のコワモテ店員?味は確かなディープな中華レストラン

イタリアに着いて初めて行った記念すべきレストラン(?)は、超絶ディープな中華料理屋さんでした。

こんな所、観光客は絶対に来ないからね? OK? と念押しをされて

イタリアに来て4日目の初めての土曜日。またまたアパートの管理人けいこさんより「よく行く中華料理屋さんでお昼を食べるんだけど一緒に行きますか?」とありがたいお誘いをいただいた。

もちろん私はふたつ返事で大賛成。ローマに来て初めての料理が中華っていうのも良いね! なんて喜んでいた私を見て、けいこさんはちょっと心配そうに「そこはちょっと特別な所なんだけど…」と話し始めた。

けいこさんによると、味は確かに良いし値段も超リーズナブル! なんだけど、そこの店主や従業員が尋常じゃないほど「コワモテ」らしい。

「彼女たちは一切笑わないんだけど、悪い人たちじゃないから」とのこと。その辺をさほど気にしない私は「そうなんだ〜」程度に思っていたのだけれど、一緒にランチをするけいこさんの友人夫婦と合流した際、どうやら想像以上にディープな場所らしい雰囲気を察した。

「え?ローマ来てこれが初めての外食?ありえないよ〜!ピザとか食べなきゃ〜!!」

私がローマに来て初めての外食だと告げると、旦那さまが「それはもう本当にありえない!」と断言した。「普通ローマに来た観光客は絶対に行かない所だからね? これ別に冗談とかじゃないよ!ははは〜!」と、軽やかに胸をきつく締め付ける。

でもまぁ、全ては経験! ローマ歴何十年もの先輩たちと一緒なのだから大丈夫だろう! と、私はまだまだ気持ちに余裕を持ってついて行った。

意外と普通の中華料理店。店内きれいだし、メニューも豊富!

遅いランチだったので、店内は人けも少なく静かだった

恐る恐る足を踏み入れた瞬間、「あれ!全然普通じゃーん!」と拍子抜けしてしまった。それに店内も想像していたより随分きれい。なおかつ広い。「ローマでこんなに広いお店を構えるなんて、すごい!」と自然とその味に期待も高まる。

店内の奥の方に、調理済の料理が置かれている

けいこさんや友人ご夫婦は慣れた仕草でテーブルに荷物を置き、店内の奥へと足を進めて行く。そこにたくさんの調理済みメニューが置かれているようで、自分たちが食べたいものを選ぶというシステムらしい。

メニューが豊富! 毎日こんなに作っているのがすごい

お昼時間過ぎにも関わらず、すごい品数!

そこには所狭しとたくさんのメニューが並べられていた。野菜系のおかずが1皿3ユーロ(360円くらい)、魚系が4ユーロ(480円くらい)、お肉系が5ユーロ(600円)と、料金システムも明快。

お肉系もお魚系もたっくさん

実は少し前まで、全てのメニューが3ユーロという設定だったらしい。その激安さが魅力でけいこさんや友人ご夫婦は通っていたそうなのだけど、この値上がりを見て「魅力半減だなぁ〜!」とつぶやいていた。

確かにこれら全てが3ユーロなら素晴らしすぎ! でも時代は不景気。しょうがないしょうがない。ということで気を取り直して何を食べようか迷っていると、背後に「ヌッ」と迫力のある人影を感じた。

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