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サラエボ・セビリ広場

サラエボ観光でしたい15のこと:必見スポットやローカルグルメ、ナイトライフまで

5.ボスニア紛争・サラエボ包囲に関わるスポットを歩く

弾丸の跡が残る建物は未だに数え切れないほどある

弾丸の跡が残る建物は未だに数え切れないほどある

サラエボを訪れたら、やはり戦争に関する場所にもぜひ足を運んで欲しい。今では何ともチル&リラックスなオーラに包まれているこのサラエボは、1991年~1994年にかけて、44ヶ月にもおよぶボスニア戦争・サラエボ包囲を体験している。第二次世界大戦後のヨーロッパで起きた最悪の戦争とも呼ばれたその紛争は、今でも街の多くの場所にその爪痕を残している。

紛争で犠牲者が出た場所であることを示す「サラエボ・ローズ」

紛争で犠牲者が出た場所であることを示す「サラエボ・ローズ」

大きな悲しみを体験したサラエボの人たちが、どんな風に戦下を生き抜き、どんな風に支えあってきたのか。それらを知ることで、人生というものについて嫌でも考えさせられることになる。そして嫌でも、少し立ち止まって考えてみて欲しい。

サラエボに来たからこそ知ることができる、生きるとは何なのか、人として大切にするべきことは何なのか、大切なヒントを、きっと貰うことができるはずだ。

・ボスニア紛争・サラエボ包囲に関わるスポットは、後日別の記事にて

6.サラエボのカフェ文化を、ボスニアンコーヒーを飲みながら感じる

ボスニアンコーヒーを淹れている様子@Teahouse Džirlo

ボスニアンコーヒーを淹れている様子@Teahouse Džirlo

サラエボと切っても切り離せないものと言えば、カフェ文化だ。カフェに集まることが、サラエボに住む人たちの生活の中心にあると言っても大げさではない。彼らは1杯のコーヒーを頼み、何時間でもおしゃべりを続ける。

自身に起きたこと、感じたこと、これからのこと、何でも話し、何でも分かち合う。人と人との距離が、ものすごく近い。話すことでお互いを気遣い合い、大事にしあう。それを示すのに必要なのは、1杯のコーヒーだけ。

ボスニアンコーヒーのセット完了@Teahouse Džirlo

ボスニアンコーヒーのセット完了@Teahouse Džirlo

ボスニアンコーヒーを楽しむ際には、そんなサラエボの人たちのカフェ文化を想像しながら、時間をかけて、1杯のコーヒーをじっくりと味わってほしい。もしもその場に大切な人と一緒にいたとしたら、一体どんなことを話すだろうか。そんなことを考えながらコーヒーを飲むのも、サラエボっぽくて良い。

ローカルに人気のカフェ「チトー」

ローカルに人気のカフェ「チトー」

またせっかくならば観光地から少し離れたちょっとローカルなカフェに足を運んで、サラエボの人たちがどんな風にカフェを楽しんでいるかぜひ観察してみてほしい。その場に身をおくからこそ感じることができる雰囲気を、きっと知ることになる。

7.ボスニアンフードを楽しむ

タジン鍋のようなお皿が伝統スタイル@Morića Han

タジン鍋のようなお皿が伝統スタイル@Morića Han

旅の最大の楽しみはと聞かれて、「現地のグルメ」と答える人も多いはず。その点、ボスニアンフードは超美味しいのでぜひとも期待してサラエボを訪れてほしい。

肉がメインのメニューが多く、ベジタリアンやビーガンには何とも生き辛い街と言われているけれども、肉好きであれば、サラエボを含むボスニア・ヘルツェゴビナは間違いなく食のパラダイスだ。

仔牛の肉煮込み@Nanina Kuhinjaレストラン

仔牛の肉煮込み@Nanina Kuhinjaレストラン

伝統料理の一つでよく見られるのは肉詰め料理で、ピーマン、玉ねぎ、ズッキーニと、何にでも肉を詰める。肉を詰めることができないキャベツの葉なんかは、葉っぱで肉を巻けば良いという発想だ(ちなみのこのロールキャベツは「Sarma:サルマ」という立派なボスニアの伝統家庭料理)。

とにかく、サラエボの食卓に肉は欠かせない。そしてどの品も、野菜と肉の旨味が見事に調和して、ジューシーで美味しい。サラエボの人たちは、肉をどうやって食べれば美味しいのか、よくよく知っている。

肉詰めされた野菜の盛り合わせ(スペシャリティ)@Bosna

肉詰めされた野菜の盛り合わせ(スペシャリティ)@Bosna

そしてこの野菜の肉詰めは、大概ソースのようなスープに入れられて出される。このスープもまたやり手で、味の奥深さを演出するのに一役も二役もかっている。このスープの味はお店によって様々なので、スープの味の違いにもぜひ注目しながら楽しんでほしい。

スペシャリティ@Morića Han

スペシャリティ(詰め合わせ)@Morića Han

そしてお店で何を注文したら良いか迷う場合には「スペシャリティ」をオーダーすれば、とりあえず間違いない。ミニブッフェのような感じで、色んな一品がちょっとずつ盛られていることがほとんどだ。あれもこれも味してみたいという場合には、「スペシャリティを注文」と覚えておこう。

サラエボグルメではスープもおすすめ

チキンとオクラが入った 「Begova čorba:ベゴバ・チョルバ」というスープ

チキンとオクラが入った「Begova čorba:ベゴバ・チョルバ」@Morića Han

大のスープ党な私がオススメしない訳にはいかないのが、サラエボのスープ。サラエボのレストランには、必ずと言っていいほどスープメニューがある。

「Bey’s Soup(トロミのついたチキンスープ)」、「Veal Soup(仔牛の肉と野菜が入ったトロミのついたスープ)」などが定番どころだけれども、もしも「Begova čorba:ベゴバ・チョルバ」というオクラ入りのスープがあったらぜひそれを味わってみてほしい。紹介したスープはどれも美味しいけれど、個人的には、サラエボではオクラスープ推しとしたい。

8.ソウルフード、チェバプチチを食べる

チーズがたっぷり挟まれたチェバプチチ(Ćevapčići)@Ćevabdžinica Željo

チーズがたっぷり挟まれたチェバプチチ(Ćevapčići)@Ćevabdžinica Željo

スラブ系の多くの国で国民食となっている「チェバプチチ(又はチェバピ)」。それでも、ここサラエボ(ボスニア)のチェバプチチは絶品だ。

チェバプチチは、挽き肉をソーセージの形にしたものと、玉ねぎ、チーズを挟むだけのシンプルなサンド。シンプルだからこそ、素材勝負だ。中でも主役となるお肉は、美味しいことが絶対条件。このお肉が肉肉しくて、とにかく美味しい。

チェバプチチ用の大量のお肉を焼いている様子

チェバプチチ用の大量のお肉を焼いている様子

ちなみにこのチェバプチチ、お隣の国クロアチアでは「チェバピ」と呼ばれ、こちらでも国を代表するソウルフードとして広く親しまれている。同じ食べ物なのだけど、ボスニアで食べるチェバプチチの方が格段に美味しい。ボスニア人からすると「クロアチア人は俺たちの国の美味しい料理を一生懸命真似しているんだぜ」という声もちらほら。

一方のクロアチア人も「ボスニアのチェバプチチはなぜか美味しい、格別」と認めているほど。そんな高い称賛を集めているボスニアのチェバプチチ、サラエボを訪れて食べずには帰るなんてことは、許されがたい行為と言える。

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