Airbnbでトラブル発生、さぁどう対応する?④ホストとの話し合い・後編
元の物件にもうしばらくチェックインできないと宣告を受け、落胆を隠せない私に向かって「スペシャルオファーを準備したの!」と笑顔で話し始めたAirbnbホストの母親。最悪の初日からスタートしたボスニアAirbnb事件。事件発生から6日目にしていよいよ、収束へと向かっております。
この記事/ページの目次
ボスニアAirbnb事件のおさらい
【1】チェックイン当日、予約していた物件の目の前で「ここには泊められない」とホストからの予告なしの爆弾投下。中心地から程遠い、郊外の物件へと隔離される。
︎︎Airbnbでトラブル発生、さぁどう対応する?①Airbnbサポートへの連絡まで
【2】サラエボの郊外より、絶大な信頼を寄せるAirbnbサポートへ応援を要請。Airbnbの神的仲介対応により、ホストとの和解が成立。その2日後には、元々予約していた物件へとチェックイン→一件落着。したはずだった。
Airbnbでトラブル発生、さぁどう対応する?②Airbnbサポートとのやりとり・問題解決まで︎
【3】元の物件へのチェックインを翌日に控えた夜、ホストとホスト母が手作りケーキを持参して突然の来訪。謝罪を伝えにきたのかと思いきや、「実は後4日間チェックインできない」と新たな爆弾が投下される。
Airbnbでトラブル発生、さぁどう対応する?③ホストとの話し合い・前編
そしてここから、新たな爆弾投下後のホストとの話し合いが始まった。
「私たちのベスト・オブ・ベストな部屋を提供しようと思うの!」
あと4日間、この郊外の部屋で外に出かけることもできないまま過ごすのか……と本気で落胆しつつ、病気にかかった子どもの体調が第一優先だから、ここは私が我慢するしかない。そう自分に言い聞かせながらも、行き場のないやるせなさを抱えていた私に、ホスト母が笑顔でそう告げた。
ホスト母「実はね、私たちもう一つ貸し出せる部屋があるの。そこは私たちが持っている物件の中でもベストな物件で、あなたもきっと気に入ると思う!もちろん、街のド・センターよ!」
ホスト「それに、広さも90平米はあるんだぜ(得意気)」
ホスト母「もちろん、元の物件に宿泊できない追加4日分の宿泊費も返金するわ」
ホスト&ホスト母「どう、このオファー!」
来訪した時のちょっと気まずい表情から一転、私が食いついてくるのを待てないといわんばかりに目をキラキラ輝かせている二人を目の前にしながら、私は素直に喜ぶことができなかった。
なぜなら、短い期間で2度もパッキングするのが超絶面倒くさかったから
私は「パッキング大嫌いなんです女」だ。移動のためにスーツケースとバックパックに荷物を詰めるのが、心底面倒臭い。普段のお出かけではほとんど荷物を持たないくせに、なぜか私のスーツケースとバックパックは常に容量オーバーなのだ。
謎に荷物が多いゆえ、毎回思考作後しながら全力でパッキングに取り組む必要があって、それにはかなりのエネルギーと気合いを要する。さらに言うならば、「そろそろパッキングの時がやってくるぞ」と、パッキング当日の3日前くらいからイメトレに取り組む必要もある。
そんな私にとってかなり大ごとなパッキングを、短期間で2度も行う必要があるのかと思うととそれはそれでちょっと疲れる、と思ったのが正直な気持ちだった。
パッキング > 郊外の家に4日間缶詰め
それでも、これが私が出した答えだ。パッキングが心底面倒臭くても、一切出かけることができない郊外の家で4日間過ごすよりはましだと判断した。ということで、私はありがたくそのオファーを受けることにした。
私「ありがとう!じゃあ、明日のお昼までにはこの家を出られる準備をしておくね」
こうしてようやく色んなものから解放されると思った瞬間、ホスト母が何かを思い出したらしく、口を縦に広げてオーマイガーの表情をしてこう言った。
ホスト母「あ……今思い出したんだけど……その部屋、ちょっとした問題が一つだけあるの。」
私「問題?」
ホスト母「インターネットがね、使えないの」
…………しばしの沈黙。
それ、だめじゃ~ん!もう、話になんないじゃ~ん!と、日本語で言ってしまいそうになるほど私は拍子抜けした。もう、落胆を通り越して笑いそうになったほどだ。いや実際、私ちょっと笑ったと思う。
海外でフリーで働く私にとって、インターネットはライフラインの一つだ。インターネットなしでは、何の仕事も進めることができない。
そう、この場合、明らかに インターネット > 街の中心地 なのだ。
ということで、
私「元の物件にチェックインできるまでの4日間、このまま郊外のこの家で過ごします。大丈夫。このことは、もうAirbnbサポートにも報告しないから。」
と、ホストとホスト母に静かに告げた。その時には、これで良いと本気で思えた。
するとここで、今までマイナスなイメージしかなかったホストが、意外な言葉を口にする。
ホスト「インターネットなら、何とかなるよ!」
この時、私のみならず、ホスト母親までもがどうしたどうしたという表情でホストを見つめた。それでもホストには何か考えがあるらしく、大丈夫、どうにかするからと私に告げ、ボスニア語で母親と何やら話している。
こら、英語で話せー!と一瞬思ったけど、どうにかなると言っていることだし、無事に中心地に移動できそうだし、もうそれで良しとして、私は早々にパッキングに向けてのイメトレを始めるることに意識を集中させた(そして本当に、インターネットはどうにかしてくれた)。
そして翌日、ホストと一緒にベスト・オブ・ベストだという物件へ移動すると、確かにその部屋は、サラエボ観光地の中でも最も有名なスポットの一つ「セビリ(水飲み場)」まで歩いて3分~5分ほどで行けるという、超好立地な場所にあった。
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