ローマにある「竹寿司」の握りセット

ローマの「竹寿司」でお寿司!予想外なサイドメニューにも注目

先日、ローマで初めて日本食レストランに行ってきた。お邪魔したのは、ローマのおしゃれエリアの1つトレステレベ(Trastevere)にある「竹寿司」。

ここは、以前友人から「お寿司を食べたいんだけどどこかおすすめはある?」と聞かれた際に毎度おなじみのアパートの管理人けいこさんに教えてもらったレストランの1つ。

竹寿司でお寿司を握るのは日本人で、ここではいわゆる正統派の「ちゃんとした」お寿司が食べられるらしい。

日本人からのレビューも好評な竹寿司

ローマにある竹寿司の外観

お店の構えはこんな感じ。日本というよりもどちらかというと中国的

「ローマ お寿司」と日本語で検索すると出てくると必ず上位に出てくる竹寿司。トリップアドバイザーの日本人レビューや他のローマ在住日本人ブログでも好評で、お寿司の味には期待ができそう!

ここの板前さんはローマの日本食レストランとして老舗の「濱清(HAMASEI)」出身の日本人らしく、その腕はきっと確か。外国の日本食レストランってどんな感じなんだろう?と私も気になっていた矢先。

ドライブ中に「竹寿司」発見! ということで、ノリで入店

ローマにある「竹寿司」の外観

お店の横の看板には「TAKE SUSHI」の文字

友人とトレステベレをドライブしていた際に、「竹寿司」の文字を発見! どのサイトでも予約しておいた方が安心と書かれていたので、席が空いているかどうかは不明。

それでも「ちょっと試してみる?」「いいね」的な軽いノリでぷらっと立ち寄ってみる。

時間が早かったからか店内ガラーン!そして内装もどこか中国的

ローマにある「竹寿司」の内観

こんな1枚しか撮れなかった

玄関をくぐると店内には先客1組のみ。おやっと思って時間を見てみるとまだ19時前だったので納得。ローマのレストランが混みだすのは夜8時半〜9時頃から。

ローマにある「竹寿司」のHP画像

画像はお店のHP。カウンターには寿司ネタがきちんと並べられている

店内入り口すぐの所にカウンター席と2〜4人用のテーブル席があり、奥の方には5〜6人用のテーブルに掘りごたつ席がある。

椅子は漢字が書かれたカバーで覆われていて、テイストはどこか中国風。スタッフもほぼ中国人で、日本人なのは板前さん1人だけのよう。

でもこの板前さんがとっても素敵な方!

この板前さん、とってもとっても感じが良くて素敵! 私が「こんばんは」と挨拶すると「おやこんばんは!良くいらっしゃいましたね。どうぞゆっくりしてらっしゃってください」と200%の笑顔で迎え入れてくれた。

清潔感に溢れて(これお寿司屋さんでは大事)、素敵すぎる板前さん。ローマに来て忘れかけていた日本のホスピタリティを感じて、じーん…と地味に感動。それだけで「あぁ、日本って良いなぁ」と一人勝手にしみじみしまう。

肝心なメニューは確かに日本食が豊富!

席に座ってメニューを開くと、そこには日本食メニューがずらり。いくつかのネタを盛り合わせたお寿司セットや単品の握り、手巻きものから創作巻きまで、お寿司のメニューが特に豊富。

その他にも刺身盛り合わせ、焼き鳥、天ぷら、とんかつ、おにぎり、お味噌汁、アサヒビールやサッポロビールに、日本酒の久保田、デザートには長崎カステラや羊羹などがあった。

15ユーロのうどんを注文。15分後、イナズマ級の衝撃に撃たれる

この日は日が暮れた後結構冷えていたので、温かいものが食べたいねということになり「うどん」に挑戦してみることに。

でも価格を見るとなんとうどん1杯に15ユーロ(約1,800円)。むむむ…!と思うも、ここは外国だから仕方がない。一緒に来た友人にもうどんを食べてみてほしかったので、そこは深く考えずにうどんをオーダー。

日本の「つるとんたん」のような素敵なうどんを期待して待つことに。

そして出てきたうどんがこちら

ローマにある「竹寿司」のうどん

衝撃で涙出てきそう

テーブルにうどんが登場した瞬間、固まってしまった私の表情筋。これは…これは…これは…うどんであってうどんじゃなーーーーい。

麺は思いっきりインスタント、おつゆも何かタレ的なものをちゃちゃっと薄めただけのもの。麺はふにゃふにゃ柔らかくて、おつゆもダシ的な風味はない…。

これに1,800円なんてありえなーーーーい!!!と衝撃を受けている私を横目に、一緒に訪れた友人は「あ、これ結構好きかも〜♪」なんて満足している様子。

「違う違う!これ、ちゃんとしたうどんじゃないから!」と話しても、彼はきょとん。「じゃあこれ何よ?」と聞かれ「うどん風なサムシング」と答えるも、「俺にとってのうどんは今の所これがすべてだ」と返ってくる。そりゃそうだ。

本当はもっと麺にコシがあるうどんを知って欲しかった…。こんなんでお寿司は本当に大丈夫なのだろかと不安が募る。

お寿司は間違いなし!日本クオリティ!

ローマにある「竹寿司」の握りセット

Matsu Sushiというお寿司の盛り合わせを注文

そして出てきたお寿司がこちら。盛り合わせには「松竹梅」のランクがあって、私たちは10貫の握りと6切れの巻き寿司が盛られた「matsu(松)」セットを注文。これで24ユーロ(約2,880円)。

竹セットは握りが8貫、梅セットは6貫と巻き寿司が3切れと、ボリュームが減っていくシステムのよう。

ネタはどれも新鮮で美味しかった!

肝心なお寿司の味には満足! 日本で食べるお寿司と全然変わらない。私にはちょっとわさびの量が多く感じたけど、気にならない程度。ガリもしっかりシャキシャキしてて美味しい。

ネタはどれも新鮮で、厚めに切られていてボリュームも満点。うどんの衝撃を帳消しにはできないけれど、このお寿司の味には大満足!

うどんの次に受けた衝撃は、寿司後のコーヒー

ローマにある「竹寿司」のエスプレッソコーヒー

イタリア人の定番、食後のエスプレッソ

そしてうどんの次に受けた衝撃がこちら。何と竹寿司では食後のエスプレッソが提供されている。

私たちがお寿司を食べ終えておしゃべりをしていると「エスプレッソいる?」と店員があまりにも普通に聞いてくる。それに対して「いいね、いる」と答える友人。

お寿司の後にエスプレッソなんて、私には信じられなくてまた表情筋が固まる。「本当に飲まなくていいのか?」と本気で心配して尋ねる彼に対し「本当にエスプレッソを飲むつもりなのか」とこちらも本気で聞き返す。

結局1つ注文し、お砂糖を混ぜてくいっと飲み干した彼。直後に「やっぱりお寿司の後にエスプレッソは合わないかもね…」とつぶやく。どうやらお腹の中に違和感を感じるらしい。そりゃそうだ、と何も答えず私は黙ってうなずく。

でもきっと彼のように食後のエスプレッソを欲するお客さんが多いんだろう…。興味深すぎる、イタリア人の食生活。

余談:イタリア人も、割り箸の包み紙で鶴を折る

私が割り箸の包み紙で箸置きを折る様子を興味津々で見つめていた友人が「俺にも見せたいものがある」とおもむろに割り箸の包み紙を正方形にちぎり、何かを折りだした。

「小さい頃は何度も折り紙で遊んでいたからね」と得意げだ。どうやらイタリアでも子どもたちはよく折り紙で遊んでいるらしい。

そして完成したのがこちら

ローマにある「竹寿司」の割り箸包み紙で折り鶴

クオリティ高い…!

折るプロセスが私の知っているものと全然違ったので何を作っているのかさっぱり想像がつかなかったのだけれど、彼は1辺1センチ足らずの小さな紙でこんなに立派な折鶴を完成させた!

しかも尻尾を上下に動かすと羽がパタパタ動くという綿密な作り。まさかローマの片隅のお寿司屋さんでこんなパーフェクトな折鶴に遭遇するとは。鶴はその後はどうなったか知らないけれど…。

ローマでお寿司を食べたいなら、竹寿司はおすすめ!

さて、余談もかなり混じりましたが、結論としてローマでお寿司を食べたいなら竹寿司はおすすめ! 私たちがお店を後にする際にも、あの素敵な板前さんは「お気をつけて」とまた満面の笑顔で見送ってくれた。

彼の握るお寿司は確かに正統派の日本のお寿司。ローマで日本食を食べるときにちょっと割高になることは否めないけれど、お寿司が恋しくなったら、足を運ぶ候補の1つとしては、あり^^ そしてお寿司以外の他のメニューを注文したら、どんな感じだったかまたぜひ教えてください。

【プチ情報】
私たちが食事をしている間、持ち帰り(Take away)でお寿司を注文したお客さんが絶えず入ってきた。みんなやっぱりお寿司を目当てに竹寿司に通っている様子。持ち帰り用のメニューもあるので、それを利用してみるのもいいかも!

▼information
店名:TAKE SUSHI
場所:Viale di Trastevere, 4, 00153 Roma
URL:公式サイトトリップアドバイザー

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。