おしゃべり大好きイタリア人・映画館でもおしゃべりが止まらない
ローマでは(イタリアでは?)第2水曜日は映画デー! たった2ユーロ(240円きくらい)ですべての映画を見れるということで、またまたアパートの管理人けいこさんについて行き、初めての海外映画館デビューをしてきました。
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初めての海外映画館はMultisala Barberini
今回行った映画館は地下鉄A線「BARBERINI(バルベリーニ)」駅の出口目の前にある「Multisala Barberini」という映画館。
ここは待ち合わせの場所にも利用される場所のようで、ローマの街中で会う時にはよく「バルベリーニのシネマの前はどう?」と提案される。
ローマの映画上映は午後3時頃から
そしてローマ(イタリア?)の映画上映開始は日本と比べてゆっくりめ。初回上映が午後3時頃から始まり、17時〜18時台、20時〜21時台の3回転がスタンダードだそう。
今回行ったのは初回上映の午後3時の回。地下鉄から地上に上がると、既に映画のチケットを待つ人でいっぱい。
なんてたって2ユーロだもの!
そう、今回私が訪れたのは映画のスペシャルデー! 集まっている人たちもみんなお目当ては一緒。2ユーロで映画楽しんじゃおうって魂胆です。
行列は結構長くできていて、席まだ残っているかな〜とドキドキしながら順番を待つ。
チケットの残数はモニターで確認
ようやく映画館の中にまで入ると、上映中の映画がモニターで確認できる。上映時間の隣にある数字は残席数。今回私たちが見たいのはモニターの真ん中にある「ラ ラ ランド」。残り52席もあった、セーフ!
ちなみに下の方には第2回と第3回の上映分のチケット残数も表示されていたのだけれど、20時〜21時台の回はどの映画も残席がほぼ0に近くなっていた。お仕事中の人たちはみんな会社帰りに映画を観る予定なのね。
スナックコーナーはこんな感じ。メニューは日本と変わらずポップコーンやソフトドリンクなど。シャンデリアが煌めいている。そして左上のポスターには「君の名は」が。ローマにまできていたなんて!
チケット購入時には、席が勝手に決められている
チケット売り場のお姉さんからチケットを購入した後、こんなチケットが渡される。席はお姉さんが指定。私たちの席は前から3列目のC列だった。とりあえず後ろの方の良い席からさばいていると考えられる。
スクリーンの扉をあけると長い廊下
スクリーンの扉の先にはすぐにシネマがあるかと思いきや、こんな長い廊下がドーンと登場。ちょっと面白い。トイレも各シネマについている。
映画は、まさかのイタリア語吹き替え版でした
そして映画が始まって衝撃だったのは、まさかのイタリア語吹き替え版だったこと。チケット売り場のお姉さんに「英語で上映されてる?」って確認したら「英語で話して、イタリア語の字幕がある」って言ってたから安心して入ったのに(泣)。
ミュージカル映画の「ラ ラ ランド」では、歌っているシーンだけ元の英語のママで、そこだけにイタリア語の字幕が付いていた。お姉さん、そこだけじゃん。
冒頭のミュージックシーンからわくわくしながら観ていたさなか、主人公がいきなりイタリア語を喋り出した時の衝撃ったら。頭の中に「終了」の鐘が鳴り響く。
それでも歌のシーンからなんとなく(本当になんとなく)展開を予想し、上映後にはけいこさんにすべて解説してもらってストーリーは把握できたから満足満足! 「ラ ラ ランド」は歌と曲でも楽しめる映画でした。
イタリアでは映画の吹き替えが当たり前?
けいこさんによると、イタリアの映画館では多くの映画がイタリア語に吹き替えられて上映されているらしい。どうやら、イタリア語への吹き替え技術が高いのだとか。
映画の予告コーナーではナタリー・ポートマンが主演の映画が放送されていたのだけど、イタリア語を話すナタリー・ポートマン(もちろん吹き替えられている)も個人的にはかなり衝撃的でちょっとツボにはまった。
上映中もずっと喋っているイタリア人
そして映画を見ていて面白かったのは、上映中もあちらこちらで喋りまくっているイタリア人たち。こっそりとかじゃない。堂々とおしゃべりしている。もしかしたら彼・彼女たち的にはこっそり目に話しているのかもしれないけど…。
私は何を話しているのか分からなかったけれど、けいこさんによると後ろのおばさま達は映画の終盤で展開を読み「あ〜、これはこうなるわね」的な感じでオチを完全に暴露してしまっていたらしい。
それでも誰も怒らない。おしゃべりしているのが当たり前。恐るべし。上映中にこんなに騒がしい映画館は初めてだった。
衝撃:長い映画の場合、上映の途中で休憩が入るイタリア
そしてもう一つ衝撃的だったのは、映画の上映時間が長い場合、途中で休憩時間なるものが入るらしい。落ちていたライトがパッと点いて「はい、休憩だよ〜」となるのだそう。
「えー!そんなことありなの!?」とけいこさんへ聞き返すと、「イタリア人は長時間おしゃべりを我慢できないからじゃなかしら」と言っていた。
いや、上映中もおしゃべりめっちゃしていたよ!! と思いながら、その衝撃をそっと胸にしまった。どうせなら、体験してみたかったかも!
映画ひとつで、こんなにも文化が違うなんて
初めての海外での映画館デビュー。ただ映画を観ただけなはずなのに、あまりにも多くの衝撃を受け、刺激的な経験となりました。
とりあえず、イタリア人はおしゃべり大好き! 映画を観終わってスクリーンを後にしてからも「あの場面はあーだこーだ」と手を大きく振り、持論を熱く交わしながら永遠に話し続けていたのでした。
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