ドイツで部分的ロックダウンの開始

今週のビッグニュースといえば、今度の週明けの月曜日(11月2日)から約1カ月間、ドイツ全土で部分的なロックダウンの開始が決定されたこと。ドイツではここ数日、コロナの新規感染者数の記録を連日更新中。

ちなみに昨日の感染者数は約1万7,000人、コロナが流行り出した2月〜4月のピーク感染者数は約6,300人。この数字を見ただけでも、この数日の新規感染者数が半端ないことは一目瞭然。ということで、状況を見かねた政府がいよいよ動きだしたという流れ。

今回の措置の内容はざっくりこんな感じ。

◆接触制限
公共空間では、2世帯以上での集会禁止(2世帯だとしても、最大人数は10人まで)。この制限に従わない場合には罰則あり。

◆ 旅行制限
親族を訪問するための移動も含み、私的な長距離移動・旅行は国内国外問わず自粛を要請。ホテルなどの宿泊施設は、明らかに観光目的でない場合にのみ利用可能。

◆飲食店の閉鎖
レストラン、バー、カフェ、パブなどの飲食店の閉鎖(テイクアウトやデリバリー営業は引き続きOK)。

◆レジャー・余暇施設の閉鎖
映画館、コンサート施設、劇場、フィットネススタジオ、サウナ、プール、ゲームセンターなどの施設を閉鎖

◆ボディコンタクトのあるサービス店の閉鎖
マッサージ店やタトゥーショップといった、ボディコンタクトのあるサービス店は閉鎖。ヘアサロン店に関しては、決められた衛生措置をとっていれば引き続き営業可。

◆娯楽イベントの禁止
プロスポーツのイベントは、無観客でのみ開催OK

◆販売店舗の営業制限
店舗面積10平方メートルあたりの客数が1人以上にならない場合にのみ、店舗の営業継続可

◆学校及び幼稚園は引き続き開校。
◆この閉鎖によって経済的ダメージを受ける企業や個人には特別な経済支援が行われる予定

今年の3月〜4月にかけて行われたロックダウンに比べると、学校は引き続き開校、美容室は営業可などの緩和はあるものの、コロナが落ち着いた(かのようにみえた)この夏のように自由に出かけたりすることはできなくなる。スーパーでは早速トイレットペーパーが品薄になってきて、購入制限が設けられている場所も。

娘が通っていたベビースイミングも、来週から休止。ドイツの遠方に住む友だち家族と約束していた11月の予定も、多分見送ることになる。ドイツはまだ秋が始まったばかり。この時点でこんなにも感染が拡大していると、本格的な冬が始まるとどうなることやら……と思いながら、コロナなんてどこふく風と言わんばかりに鮮やかに衣替え中のライン川沿いを歩く金曜日の朝。11月は、またどんな月になるんだろう。

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